二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 17章 ヒウンジム戦 アーティと芸術の虫ポケモン ( No.45 )
日時: 2011/04/10 22:53
名前: 白黒 (ID: /LylQYeE)
参照: http:/BUENOSUAIRESU

ミキの師となったイリスは、とりあえずポケモンバトルの技術を実際のバトルを見せて学ばせることにした。
「ではこれより、アーティ対イリスの、ヒウンジムジム戦を始めます。使用ポケモンは3体どちらかのポケモンが全て戦闘不能になった時点でバトル終了です」
というわけで、イリスはヒウンジムにてジム戦をしつつ、ミキに高度なポケモンバトルを見せてその技術を吸収させようとした。
「流石に3日連続でのバトルはきついけど、それも今日で終わりだね」
そういえばアーティはチェレン、ベルと2日続けてのバトルの翌日にイリスのバトルだ。かなり疲れているはずだが、そういう風には見えない。
「それじゃあ、僕からポケモンを出すとしよう。出て来い、ホイーガ!」
アーティが先発で繰り出したのは、フシデの進化系ホイーガ。
「ホイーガか……よし、最初はこいつだ。出て来い、デスマス!」
イリスの先発はデスマスだ。
「それでは、バトル開始!」
「先攻は譲るよ、イリス君」
「それじゃあお言葉に甘えて。デスマス、ナイトヘッド!」
「ホイーガ、ベノムショックだ!」
デスマスのナイトヘッドは、ホイーガのベノムショックに相殺されてしまった。
「続けて毒針だ!」
「サイコキネシスで止めろ!」
ホイーガの毒針は、サイコキネシスによって止められ、消滅した。
「どんどん行くよ。ホイーガ、ハードローラー」
今度はホイーガが高速回転し、デスマスに突っ込んできた。
「デスマス、鬼火で防御!」
デスマスは鬼火で盾を作り出すが、ハードローラーは思いのほか威力が高く、盾を突き破ってデスマスを攻撃した。
「大丈夫か、デスマス」
「休ませはしないよ。ハードローラー!」
「耐えろデスマス!」
デスマスはホイーガのハードローラーを受け、耐える。
「いいぞデスマス、しっぺ返しだ!」
ハードローラーを耐え切ったデスマスは、手に力を込め、ホイーガに叩きつける。
「ホイーガ、鉄壁だ」
しかし、ホイーガの鉄壁により、ダメージはほとんどない。
「ホイーガ、毒針だ」
しっぺ返しを防御したホイーガは、超至近距離から毒針を発射する。
「デスマス!」
「さあ、決めるよ。ベノムショック!」
「鬼火だ!」
ベノムショックと鬼火は、すれ違うようにしてお互いに当たった。しかし、倒れたのはデスマスだけだった。
「くっ……デスマス、戻れ」
「ベノムショックは毒状態のポケモンには威力が増幅する技だ。あれだけ近くから毒針を撃ったんだ。毒状態にもなるさ」
「……フタチマル、頼む!」
イリスはフタチマルを繰り出した。
「フタチマルか。何にせよ、早めに決めるよ。ホイーガ、ハードローラー!」
「フタチマル、水の誓!」
またもやフタチマルは水の誓いで地面をぬかるませ、ハードローラーを止めた。だが今回はこれだけでなく、間欠泉のように噴出す水を利用し、ホイーガを打ち上げた。
「なに、ホイーガ!」
「フタチマル、シェルブレード!」
飛び上がったフタチマルは、二刀流のシェルブレードをホイーガに決め、戦闘不能にした。
「戻れ、ホイーガ。はは、君はすごいねえ。僕のホイーガのハードローラーを止めたトレーナーはいないんだよ?」
「だったら、止めた1人目が僕だというだけですよ」
「そうかい。じゃあ次はこのポケモンだ。出て来い、イシズマイ!」
アーティは2番手に石宿ポケモンのイシズマイを繰り出した。
「イシズマイ!? 何故岩タイプを持ってるイシズマイを、フタチマルに……?」
「まあ見てれば分かるさ。イシズマイ、ロックブラスト!」
「フタチマル、かわして水の誓!」
フタチマルは飛来してくる岩を全て避け、地面から水を噴出した。
「イシズマイ、守るだ」
しかしイシズマイはバリアのようなものを張り、水の誓を防いだ。
「まだだ、水鉄砲!」
「守る」
イシズマイはまたも守るで攻撃を防ぐ。
「今度こそ、アクアジェット!」
今度のアクアジェットはイシズマイの急所に直撃したが、イシズマイは倒れなかった。
「な、なんで……?」
「僕のイシズマイの特性は頑丈。一撃じゃ倒せない。さあ、攻めるよ。イシズマイ、殻を破る」
イシズマイは住処の石から出て、自分の殻を1枚破り捨てた。その殻が光り、イシズマイのハサミに集まる。
「シザークロスだ!」
イシズマイはハサミを交差させ、フタチマルを切りつけた。
「フタチマル!」
フタチマルは戦闘不能になった。
「殻を破るは守りを捨てて攻撃を強化する技だ。今のイシズマイの攻撃力は、半端じゃないよ」
「戻れ、フタチマル」
「君のポケモンはあと1体。さあ、どうする?」
少しずつイリスにプレッシャーを与えていくアーティ。
「出て来い、ワシボン!」
イリスは最後のポケモン、ワシボンを繰り出した。
「ワシボン、燕返し!」
ワシボンは高速でイシズマイに接近し、その翼で切り裂く。
「イシズマイ、守だ」
燕返しは守るによって防がれてしまった。
「まだまだ。燕返し!」
「守るだ」
「燕返し!」
「守る」
いくら攻撃しても、守るで防がれてしまう。と、その時
「燕返し!」
「守る……!」
イシズマイの守るは発動せず、燕返しを受けて戦闘不能になった。
「守は連続で使用すると発動率が下がる。何度も攻撃を当てれば、いずれは決まります」
「やれやれ、やっぱりそれが狙いだったか。それじゃあ、次は僕のエースポケモンをお見せしよう。出て来てくれ、ハハコモリ!」



ついにヒウンジム戦です。イリスも自分だけの戦法を確立しつつあります。イシズマイの戦法はアニメ版から引用しました。次回はヒウンジム決戦です。お楽しみに。