二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 3章 サンヨウジム 三つ子のジムリーダーコーン ( No.6 )
日時: 2011/04/07 14:22
名前: 天蓋 (ID: /LylQYeE)
参照: http:/zennyihou

「出てきてください、ヒヤップ!」
サンヨウジム第2戦は、ベル対コーンだった。コーンはサンヨウジム最強で(自称)水タイプの使い手。
「出てきて、ヨーテリー!」
対するベルはヨーテリーを先発で繰り出した。
「ぞれじゃあ、バトル開始!」
「ヨーテリー、体当たり!」
「ヒヤップ、かわして奮い立てるです!」
ヨーテリーの体当たりはいとも簡単にかわされ、ヒヤップは奮い立った。
「奮い立てる、攻撃と特攻を上げる技だよね……早めに決めよう。ヨーテリー、体当たり!」
今度の体当たりはヒヤップにヒットしたが
「ヒヤップ、水鉄砲!」
ヒヤップの水鉄砲により吹っ飛ばされてしまった。
「ヨーテリー!」
「ヒヤップ、続けてひっかくです!」
ヒヤップは素早くヨーテリーに接近し、ひっかいた。
「頑張ってヨーテリー、体当たり!」
「水鉄砲です!」
ヨーテリーの攻撃はまたも失敗した。
「まずいね……」
チェレンが呟く。
「自称するだけあって、コーンって人、かなり強いよ。ポッドさんはとにかく攻撃のスタンスだったけど、あの人は攻撃と防御、回避をうまく使い分けてる」
「確かにコーンさんは強いけど、ベルなら勝てるよ、きっと」
イリスは、確信したように、そう言う。
「ふっ……君がそう言うなら、そうなんだろうね」
チェレンもイリスの言葉に同意する。
「大丈夫、今度こそ。ヨーテリー、体当たり!」
「ヒヤップ、かわしてください!」
ヨーテリーの体当たりにジャンプでかわそうとするヒヤップだが
「今だよヨーテリー、噛み付く!」
寸前で体当たりを中止し、噛み付くに切り替える。空中にいるヒヤップは、攻撃するのに絶好の的だった。
「ヒヤップ!」
「ヨーテリー、体当たり!」
噛み付くの追加効果で怯んだヒヤップに体当たりを見舞う。体当たりの直撃を受けたヒヤップは戦闘不能になった。
「戻ってください、ヒヤップ。なかなかのものですね。しかし、僕のエースポケモンには敵いませんよ。出てきてください、ヒヤッキー!」
コーンの2体目のポケモンはヒヤッキー、ヒヤップの進化系だ。
「ヒヤッキー、奮い立てる!」
「ヨーテリー、噛み付く!」
ヒヤッキーが奮い立っている隙に、攻撃しようとしたようだが
「ヒヤッキー、アクアテール!」
あっさりと迎撃されてしまった。
「ヨーテリー、大丈夫? ゆっくり休んでて。……もう、あなたに任せるしかないね、ポカブ!」
ベルはポカブを繰り出した。
「ポカブですか。炎タイプならすぐに決着がつきます、アクアテール!」
「かわしてポカブ、火の粉!」
アクアテールを避けつつ火の粉を放つが
「ヒヤッキー、水鉄砲です!」
火の粉は水鉄砲に消火された。
「ポカブ、体当たり!」
「ヒヤッキー、避けてください」
ポカブの体当たりを軽く避けるヒヤッキー、余裕の表情だ。
「ポカブ、火の粉!」
「水鉄砲です!」
今度は消火されるだけでなく、ポカブにも命中した。
「ポカブ!」
「ふふ、そろそろ終わりのようですね」
「ポカブ、立って、まだやれるよ!」
必死に呼びかけるベルと、必死に立とうとするポカブに、コーンが水を差す。
「見苦しいというよりは、涙ぐましいといった感じですね。それなら、一思いに倒して差し上げましょう。ヒヤッキー、ハイドロポンプ!」
そう指示されると、ヒヤッキーは大きく息を吸い込む。
「ポカブ、まだ行けるよ。頑張って」
その後、ヒヤッキーは吸った息を吐き出すように、口から超高圧の水流を撃ち出した。
「行ってポカブ、ニトロチャージ!」
ポカブは立ち上がると、全身の力を使い走る。走りながら、ポカブは炎に包まれる。
「真っ向勝負というわけですか。ポッドではありませんが、それもまた面白い。受けて立ちましょう!」
と、豪語したのだが
「ポカブ、跳んで!」
水流がポカブに当たる直前に、ポカブはニトロチャージによる素早さ上昇で、ヒヤッキーの真上の天井まで跳躍した。
「な!? まさか……」
「真っ向勝負じゃないんです。すいません」
にっこりと笑ったあと、ポカブに、行ってと指示する。
するとポカブは天井から地面に跳躍(?)し、ヒヤッキーと激突する。
「ヒヤッキー!」
砂煙が晴れると、ヒヤッキーは倒れていた。
「ヒヤッキー戦闘不能、ポカブの勝ち。よってこの勝負、挑戦者ベルの勝利!」

「凄いじゃないか、ベル!」
「本当だよ、まさかあの局面で、ニトロチャージのスピードを利用するなんてね」
「あはは、2人ともありがとう」
ベルは笑いながら、そう言う。
「じゃあ、最後はイリスだね。頑張って」
「デントさんは、他の2人とは違って、クセがありそうだ。気をつけて」
「うん、ありがとう。頑張るよ」
短く答えて、バトルフィールドに向かう。
「これで、最後!サンヨウジムデント対イリス、第三試合を始めます!」
審判のポッドが、開戦の合図を今、だそうとしていた。



あとがきです。次はついにイリスの出番です。サンヨウジムは2対2のバトルですが、イリスはポケモンを1体しか持っていないんじゃ?と思っている方は大丈夫。次回はオール回想シーンで、イリスの2体目のポケモンゲットの様子を書いていきます。なので、デント戦は次回の次です。すみません。