二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 桜吹雪の舞う頃に【銀魂】 ( No.44 )
日時: 2011/04/15 21:29
名前: 圭 (ID: jd/Z3uOx)

**偶然?必然。続**

「父さんっ!!」
すぐさま父さんのもとへ座り、父さんの手を握る。

その手を父さんは握り返してくれたけど、弱弱しくて
崩れ落ちそうだった。




「空…よく、聞きなさい…」
苦しそうに話す父を見るのは辛かった



「空、もし父さんがいなくなっても泣くな。
泣いても、父さんは戻ってこない…

お前の名前でもあるように、笑って空のようにみんなの事を見守るような人になりなさい。」


この言葉を聞いて、私は出そうになった涙を頑張って食いとめる。


          「はいっ!!」


震える声で返事をする。
すると、父さんはよくできましたと言って頭をなでてくれた。


いつものように、微笑みながら———…






そして撫でていた、父さんの大きな手はついに、


          力なく私の頭から落ちていった。



「父…さ…?」



待って、いかないで
あと少し。あと少しでいいから…

神様——…どうか、時を止めてください







父さんは、それからピクリとも動かなかった—————…