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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 桜吹雪の舞う頃に【銀魂】 ( No.48 )
- 日時: 2011/04/18 18:42
- 名前: 圭 (ID: jd/Z3uOx)
**輝く(沖田side)**
「大丈夫ですか…?元気出してください。」
「ありがとねぇ空ちゃん…。空ちゃんのほうが辛いのに———」
空の父親の葬式に出た
そこには、俺たち真選組のほかに親戚やらご近所さんがたくさん来ていた。
その人たちに、空は一言一言励ましを言っていった。
一番つらいのは空なのに
一番泣きたいのは空なのに
何故お前ェは笑う————…
いや、笑ってねェ
ただ我慢しているだけだ。
無理に笑顔を見せる空は、なんだか儚くて…
———…今にも壊れそうだった。
葬式も終り、みんなが帰っていく中ただ一人、俺だけ残った。
それに気づいた空は俺に声をかける
しかし、俺はただ空を見続ける。
「無理するんじゃねィ…」
もっと素直に、
誰かを頼っていいから、
一人で抱え込むな…。
空はそれを否定するが、目には涙が浮かんでいる。
優しいお前ェは、我慢する。
たとえそれがどんなに辛くて、重くて、自分が押しつぶされそうになっても。
空が声をあげて泣く。
今まで我慢したことが一気に溢れだしたように———…
***
それから、1時間ぐらいたった
空は、泣きやんだ。
「すみません、沖田さん…こんなみっともない姿を…」
といって、いつもの笑顔を見せた。
さっきの偽りの笑顔とは全く別の
———…真っ青な空に輝く太陽のような
心臓が跳ねる。
それからすぐに、全身に熱を帯びたような感覚になる。
そして、なんだかフワフワと体が軽くなったようになる
何でェ…これは———…
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