二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 桜吹雪の舞う頃に【銀魂】 ( No.53 )
日時: 2011/05/06 20:16
名前: 圭 (ID: jd/Z3uOx)

**予兆**

桜はもう、本当にちょっとずつだけど緑の初々しい葉が出てきた。
もうすぐ春も終わりかな——…

沖田さんへの想いは日に日に増していくばかり。
だけど、【好きだ】と伝えるほど私に勇気などはない

「おい、空。」
「うわぁぁあはいぃいい!!」


噂(?)をすればご本人登場。
前までは、避け続けられたのになぜか今では以前と変わらぬ接し方である。

思わず、声をあげてしまった私に不審者のような目で見てきた。


「なにやってんでィ…近藤さんが呼んでましたぜィ?」
「はい、分かりました。…なんだろ?」


少しいやな予感がよぎったが、まぁ近藤さんの事だ、
どうせろくでもないことなんじゃ…と心で呟きながら近藤さんの部屋までいった。


障子をあけ、近藤さんの顔を見ると珍しく真剣な顔をしていた。


「空ちゃん、実は———…」










ドクン、ドクン…
だんだんと鼓動が速くなり、汗も出てきた。
次第に息も苦しくなる。


近藤さんの部屋を出て、自室へと戻る。





ぐしゃりと、一枚の写真を握りつぶす。



           ———…歯車は廻りだす、廻りだす