二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】桜吹雪の舞う頃に。 ( No.64 )
日時: 2011/05/23 20:16
名前: 圭 (ID: jd/Z3uOx)

**君に恋焦がれる**

「———ぃ、…ぉい、起きなせェ!!!」
「っはぃいい!!!」

誰かに大声を出されて、飛び起きる。
もう、耳がキーンとなるほどにねー…

「全く誰ですかって、あぁ…やっぱり沖田さんでしたか…」
「やっぱりってなんでィ、やっぱりって」

あはは、さわやかな朝が一気に黒くなったー←

「いえ、気にしないで———…」


ズキリ、
鈍い痛みが全身に伝わる。

そうだった。あのあと私刺されて倒れたんだっけ
…?じゃぁ、ここに連れてきてくれたのは…だれ?

「そぉぉぉおおごぉおお!!!」


いきなり、私の部屋に入ってきたのは息切れした副長だった。


「てめぇ、総悟っ!!空になにしてんだ!!」
「見ての通り、“普通に”起こしてやっただけじゃねェですかィ」
「はぁぁ!?何で普通に起こして、こんなでけぇ声が出んるんだ!!」

「あの副長…」

大丈夫ですからと、苦笑いしながら言う。
副長はしぶしぶ納得して部屋から出て行った。

「まだ、痛みますかィ…?」

びっくりした。
まさかあのサド王子の口から慰めの言葉が出るとはとは…←

「あ、えっと…そんなに痛むわけじゃないので———」


そういった瞬間、沖田さんは柔らかくふんわりと笑った。


実は、沖田さんと一緒にいるだけでもう心臓がやばい。

顔はすでに熱を持っているのに、更に追い撃ちをかけるように…全身の熱という熱が顔へと集まったような気がした。



        
      『好きです』
 ただの二酸化炭素となって私の口から出される、4文字。


———…君に恋焦がれる



(なんか言いましたかィ?)
(はっ!?え!!?そっ空耳じゃないですか〜…?)