二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】桜吹雪の舞う頃に。 ( No.70 )
日時: 2011/08/13 08:45
名前: 圭 (ID: Q8MrRCmf)

**きっといたずら**

回復は早く、すでに私の腹部の傷は塞がりかけようとしていた
今まで謹慎中だったが、何人か真選組の人が見舞いに来てくれた。

多分、この怪我が治ったら出てかなくちゃいけないんだろうなー…

視界が、霞む。
ちょっと、喉の奥が苦しい。



あぁ、私の居場所は
      消えてしまった———



あの時、みんなへ書いた手紙を片手に近藤さんのもとへ向かう。
辞めるなら、自分で、


「おぉ、どうした?空ちゃん」

いつもの、この近藤さんの笑顔も声も聴けなくなってしまうんだな
残念だ。


「近藤さん、これ」

手紙を渡すと、近藤さんは目を見開いた
そして、手紙を読み終わったと同時に


手紙を、引き裂いた。
何回も、何回も
細かくなるまで引き裂く。


「空ちゃん、何のドッキリかな」

いつも以上に優しい微笑みを見せて言った。


きっと、これは神様のいたずらなんだろうか、
だったら、この時までに神様に感謝したことは生涯初の出来事だろう


———気分屋の神様が運命を変える。私の存在価値を見出す故に