二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.111 )
日時: 2011/07/16 18:58
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 四十六話「士郎とアツヤ」

吹雪はその後すぐに運ばれた
そこでは、
「吹雪さん。少し、あの時怖かったんです」
「まぁ、攻めるときと守るときのキャラが違いすぎるし」

皆が気にしていたこと
「監督、何か知らないのですか?」
その瞬間、ビクッとしたのは…そらの方だった

「ええ。」
「!!!!な、何を知ってるのですかっ」
そこからは吹雪士朗とその弟吹雪アツヤの話だった
一人になった吹雪士朗にFWのアツヤが乗り移り
…そして、精神のバランスが『崩れた』


「じゃあ、何で吹雪君を参加させたんですかっ!?」
秋が問う
「監督は知っていたんでしょう?なのに、どうしてっ!!!?」
言葉はまだ続いた
「勝つためですかっ!勝つためなら、吹雪君がどうなっても、いいんですかっ!!!???」
一之瀬が秋を止める

監督は
「それが、私の使命です」
と言い。立ち去った
でも、監督が少し、同様していたのに、気付いた者はいなかった



そして、そらが小さく震えているのに気付いた
「そら先輩?大丈夫ですか?」
「ごめんさない、ごめんなさい、ごめんなさい」
そら繰り返し、『ごめんなさい』と言っていた
「なっ、何がですかっ!?」
そらは顔をゆっくりと上げて
「私、知ってたから。吹雪君の事。ずっと知ってたから。」
そらは自分でも感情が上手くコントロールできていないようだ
「え?い、何時から!?何時から知ってたんだ」
「北海道にいた時から、ずっと。聞いてたから。」



沈黙を破ったのは穏やかな音

「っ…もし、もし……。」
そらのケータイだ
「つらら。どうしよ?本当に…崩れ、ちゃったよ私、私…」
『そらちゃんのせいじゃない。いつかは来ること。それが今だっただけ。』
「つらら」
『そらちゃん。そこに、皆さんはいるの?』
「うん」
そう言いそらはケータイのボタンを押し
すると
『初めまして。私はつららです。』
スピーカー機能だ
『私は士郎君の幼馴染でアツヤとの事を知っていた者です。今回のことで、士郎君をチームから降ろそう、とか思わないで』
つららの言葉続いた
『士朗君に必要なのは”安心のある今までの場所”ではなく、”自分を知った、仲間”だから』
最後につららは


『士朗を信じで』
そう言い電話を切った




一人になったそらは
「つらら。アンタは強いよ」




そして、残酷な”絶望”を知るのは
もう、すぐだった