二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.125 )
- 日時: 2011/07/24 06:57
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
五十一話「昔をえて、今を決める」
『考えさせてほしい』そう言いそらは
その場から消えた
後から来たかがりに話すと、
「まぁ。風丸が抜けたし、監督はアレを見たって言ったワケだし。当たり前の処置か」
落ち着いた口調で話す
「おい!かがり、アレって何なんだよ!?」
円堂が聞く
周りも煽る
「…春奈、パソコン貸して」
かがりは春奈から借りると
カタカタ----------------
「これを見て」
かがりは画面を向けてきた
--------画面映像--------
『何、カメラ構えて、撮ってるの!!』
一人の少女が出てきた
紫色のポニーテール
菫色の吊り目
見覚えが全員にあった
『かがりぃそんな事言わないの!気にするなよ〜』
陽気な声、その声でその少女が幼い”かがり”だとわかった
『舞衣香ちゃん、かがりちゃん。対戦してくれる子を連れてきたよ』
朗らかな声
陽気な声の主、イタズラ好きのような顔をしたサイドテールの少女
それは”舞衣香”だった
朗らかな声の主、優しそうで、穏やかな少女。それは今とあまり変わりがない”菜乃香”だった
『ちょっとー!!!相手の子が来てるんだから、さっさとはじめようよぉ』
そんな元気な声、水色の髪を二つのお団子を作り、他と同じユニホームを来た--------------”そら”だった
対戦内容は四対四で先に三点いれたほうの勝ち
相手が駆け上がる。それを菜乃香が
『もらうよ』
カットした、そして
『舞衣香ちゃん!』
『ナイス!!菜乃香』
この二人のコンビネーションはこの頃からのようだ
『かがりっ』
『♪』
そのまま駆け上がる、が相手もゆずらない
かがりのボールをとった
『しまった』
でもその先には…そらがいた
『…ゴメンね〜』
素早い動きでボールをカットした
そのままゴール前まで
『冷帝風花/レイテイフウカ』
氷の花がゴールに突き刺さる
『やったぁー!』
そらに舞衣香が抱き着く
かがりも今とは違い、明るく笑っていた
---------------------------------------------
「で?そらさんの実力はわかった?」
かがりは円堂たちに投げかける
「ああ!すげーな」
「だけど、アレ何時のだ」
「五年前」
「それからはっ!?」
「多分やってない。あの後、しばらくして手術続きになったし、やったとしても軽くける程度」
とある公園
「なんで、私なの?舞衣香も菜乃香もチームに入った。なのに、何で…」
そら疑問だった
「あの頃のプレイなんてできない。あれから、何年もしてないもん。無理…だよ」
「お姉ちゃん!いくよー」
「よ〜し」
小さな子供がサッカーをしていた
それを見て
「あの頃の私…」
そらに異変があった
「(なんだろう。この感じは?懐かしいような、)」
ソレが何なのか分からず考えていると
「あぶなぁぁぁぁい!!」
その声で我に帰った
さっきの姉弟だ
弟のほうに看板が倒れてきた
そらは
「ッ、だめぇえぇ」
「オーシャンズ・ワルツ!!!!!!!!!」
そらは足元にあるボールを蹴った
ボールは看板に当たり、そのまま反対に倒した
「え?」
弟…男の子は泣きながら、何が起こったのか、理解していないようだ
「お姉ちゃん〜わぁぁぁぁぁあぁん」
そのまま自分の姉に抱き着いた
「よかった…(アレ。何年ぶりだっけ?今の技。)」
すると
「あの、ありがとうございました」
「おねえちゃん、ありがとう…グズっ」
姉弟がお礼を言いに来た
「無事でよかった。もう遅いから帰った方がいいよ?」
そういうと
「はい!」
二人は帰って行った
「私はできるんだ。」
「ずっとプレイしてなかったのに…もう、見てるだけでする事は無いと思ってたのに………。」
「昔を思い出したよ。あの時はただ、楽しかったんだよ」
顔を上げたそらの顔にはさっきまでなかったモノがあった
「コレが私のコタエ。仕方がないよね?だって」
「サッカーが楽しいから」
次の朝
「監督、私やります。でも、まだリハビリ途中で前半後半、全てでる事はできませんが」
「それでいいわ」
「そら、いいの?」
円堂たちが聞いてくる
「ええ。一朗太は帰ってくる。その時にね笑顔で『おかえり』って言えるように、頑張るって決めたの」
そらは色々と吹っ切れたように穏やかな笑顔をしていた
「私はやるよ…だってサッカーが楽しいから」
最後のそう呟いたのを聞いたの何人いただろうか?