二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.145 )
日時: 2011/07/30 10:16
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 <明日のための物語>

  「雪の冷たさは心の寒さ」

ずっとわかってたんだよ?
君が傷ついていることは…
私だって同じだから。

私も本当は今にでも崩れてしまいそうだったから
泣き崩れてしまいそうだったから

だけどね

私がここで崩れたら、誰が君を支えるの?
誰が君を見てれるの?

君は今も戦ってるんだよね?
自分自身と






あの日も今日みたいに雪が降っていたね

君の様子が可笑しいことぐらいわかっていた
だけど、あえて触れなかった
まさか、帰ってこないなんて思わなかったんだ

八時を過ぎても帰ってこないから
みんな騒いでた

可笑しかった理由は屋根から大量の雪が雪崩落ちたのを見たからだね

君の”絶望”を思い出したから

そう思ったら、家を飛び出していた
後ろで「どこへ行くっ!!!!?」って声が聞こえたけど無視した





そして、君はいた
震えていた。寒そうに、心が一人で

私は君の「弱さ」を知っている
私は君の「強さ」を知っている
私は君の「痛み」を知っている

だけど、その痛みを私が変わることはできないから…


だから、笑うって決めたのよ


「何してるの?」
少し腰をかがめて、君はゆっくり顔を上げた

「帰ろ」

私は手を君にさしのばした

君もその手を取ってくれた









そんな事もあった

ごめんね。本当は一緒にいて君を支えたい
一緒に戦いたい

だけど、いま君の必要なのは私じゃない

わかっているから、だから私はココにいるの



いつまでも。


君が帰ってくるのを信じて。君が----------------

士朗が士朗になって帰ってくるのを



待ち続けるから


それぐらいしか、できないけど