二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.190 )
- 日時: 2011/08/11 10:15
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
六十四話「仲間」
イプシロンに勝った雷門イレブンだったが
イプシロンのメンバーは一人残らず消えてしまった
円堂はそのことに目を見開き、怒りを覚えたようにも見えた
「ダイアモンドダストのガゼル…か。エイリア学園にはああと、いくつのチームがあるんだ」
鬼道が疑問を言う
その言葉で皆に困惑が
鬼道の横をボールが通り過ぎた
円堂の笑顔が見えた
そのボールは豪炎寺の手の中へ
円堂は笑顔のまま
「豪炎寺」
「円堂…」
「わかってるよ」
その言葉で豪炎寺は軽く笑いボールを軽く蹴った
そして
「お帰り!豪炎寺!!」
「!皆…」
「遅すぎるぜ」
「ホントっすよ」
「本当よ。もっと早く来てほしかったわ」
皆の顔に笑顔が見える
「ありがとう」
豪炎寺が礼を言った
「監督」
豪炎寺が呼びかける
心配そうに周りが見る
「お帰りなさい。豪炎寺君」
それは豪炎寺を迎える言葉だった
豪炎寺は監督に近づき
「ありがとうございます!」
皆に驚きが浮かぶ
「あの時、監督が俺を行かせてきれなかったら、俺はあいつ等の仲間になってたかもしれません」
「あいつ等って?」
「エイリア学園」
普通にそらが答える
「え?そら、どういう事だっ!?」
「それは俺が説明する」
刑事、鬼瓦が来た
「刑事さん!」
「妹さんが人質にとられて、仲間になれ、といってきたんだ」
「豪炎寺君」
秋が呼びかける。その声で豪炎寺は秋をみる
「どうだった?久しぶりの雷門は」
「最高だ!」
そういう豪炎寺にそらは近づき
「でも、もう少し早く来てほしかったな。私、疲れ果てちゃうところだったじゃない」
「それは悪かったな」
豪炎寺もまじえて練習をした
みんな楽しそうだ
「豪炎寺!」
「俺とやるときもそれぐらい楽しそうにしろよ!」
リカは少し不満そうだったが
「でも、ダーリンには敵わんけどな♪」
「そろそろ…必要かな?」
そら呟く
「あれ?そらちゃんは練習に参加しないの?」
秋が問う
「え?私は疲れちゃったし」
そう言ってから、フィールドを見て
「豪炎寺君が帰ってきたから、私は試合にはもう出ないだろうしね」
「あんな事があったのに、前と変わらず、ボールを蹴ってますね」
「そうね」
「男の子って…いいな」
マネージャーたちが話す
ボールがフィールドの外にいた吹雪のもとへ
ボールを取りに来た豪炎寺
「ボールが怖いか?」
「え?」
「俺も怖い。怖さを抱えて、蹴る。それだけだ」
「豪炎寺君…」
遠くから
「豪炎寺!立向居の相手をしてくれないか?」
「ああ!俺もお前の認めたGKを見てみたい」
「吹雪!お前もだ、な?」
「(吹雪頑張れよ)」
「(雷門のエースストライカー。豪炎寺修也さん)貴方のシュートを見せてください!」
「ファイアトルネード!」
「ゴットハンド」
豪炎寺のシュートは立向居のゴットハンドを破りゴールへ
立向居が投げたボールは鬼道へ
鬼道は
「吹雪!」
だが、…吹雪はボールを取れなかった
「吹雪君(動けなかった…)」
「そろそろ、開放しませんか」
古株が監督に言うが
「ここにいてもらいます。ここには彼が乗り越えるために必要な者があります」
「仲間…ですか」
そらは吹雪に近づき
「吹雪君。」
呼びかけた
手には手紙があった
「はい」
吹雪は受け取り
「これは?」
そらは寂しそうな顔で微笑み
「ずっと、預かっていたの。北海道を出たあの日から」
吹雪に驚きが浮かぶ
「つららから…きっと今の吹雪君に必要だと思うの」
吹雪は小さく呟く
「つららちゃん…」