二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.194 )
日時: 2011/08/11 15:05
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 <明日のための物語>

 「京院の双子姫〜舞姫の思い〜」

ずっと、私たちは一緒だった
小さいころから

私のトナリには貴方
貴方のトナリには私


容姿が同じでも中身は全然違うのに
それに気づく人は少なかった
一緒にされることで、自分を見失う子がいることを

私は私なのに
貴方は貴方なのに


舞衣香ちゃんは明るくて、優しくて
強くて、格好良くて
私のできないことができた


踊りを始めた時、褒めた人はいたけど
貴方とすれ違っているようで、寂しかった
貴方が「凄いね」って言うから
はじめてみたのに…

貴方はサッカーをはじめていたね
サッカーをする貴方は格好良くて、
キレのあるプレイをしていて
舞衣香ちゃんの居場所はそこにあった

私にはない居場所が


サッカーをしている貴方は
輝いて見えた。
私のできない事ができる貴方が憧れだった


踊りを頑張って、周りに認められて
嬉しかった。だけど
貴方と違う事をしている
それが-------淋しかった


貴方がサッカーを誘ってもできなかったのは
サッカーをしている貴方は輝いて見えて、憧れだったから。
手を伸ばしても届かないような、そんな気がした


でもやっぱり、寂しくて
やってみたくなったの
だから、それを貴方に伝えたとき
「うん!一緒にやろう」
と言ってもらえて、嬉しかったの



私は私、貴方は貴方

それでいいのにね


舞衣香ちゃんのプレイは
力強くて、キレがあって
私のできるものとはやっぱり違った

だからこそ、私が守るから
舞衣香ちゃんが思いっきり攻めることができる



舞衣香ちゃんは
力強いプレイとキレから

「京院の戦姫」と


呼ばれるようになった



そして、私、
菜乃香は
繊細な技術力から

「京院の舞姫」と


呼ばれるようになった



私のトナリに舞衣香ちゃんがいて

舞衣香ちゃんのトナリに私がいる

それで…いいのにね



京院の舞姫は…そう簡単に負けない。


前で、”戦姫”が待っているから



私の思い…私のサッカー



直接言ってないけど…
あの時、君がサッカーやる?って聞いてくれた時
凄く嬉しかったんだよ

君はきっと、分かってるんだろうね。言わなくても

「ありがとう」

私にサッカーを教えてくれて、私を見てくれて


  ありがとう