二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.195 )
日時: 2011/08/11 16:37
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 六十五話「手紙」


「吹雪君、つららはね。本当に吹雪君の事を考えてくれている」
そらは静かに吹雪に言った
「あのねこれを預かった時に言われたの
『士朗君なら、大丈夫。きっと、乗り越えられる』って」

吹雪はその手紙を持ってその場を離れた



『士朗君。手紙を読んでるって事はきっと大変な事があったんだね
ごめんね、一緒にいる事ができなくて。
だけどわかってほしいの。貴方を思ってくれている人がいることを。
無理なんて、しないで。どんな士朗君も士朗君だから
それを分かって
私はここで、士朗君が士朗君として帰ってくるのを待っているから。
それぐらいしか…できなくてごめんね


大丈夫。一人じゃないから。
みんな、いてくれるから』




「つららちゃん…僕は、どうしたら」
吹雪は何も答えが帰ってこないのをわかりながら
空を見上げて呟いた







〜違う場所で〜

風が冷たく吹き
積もっていた雪が空へ舞う中

「…士朗?」

一人の少女は心配の色の見える目をしながら
空を見上げる

「アツヤ。もう、士朗は一人じゃないの。だから…」

淋しそうな顔をしていた


「士朗。大丈夫だから、分かって。一人じゃないと、みんないると。
信じてくれている人がいることを」