二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.196 )
- 日時: 2011/08/12 10:41
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
六十六話「凍てつく闇・ダイアモンドダスト」
その夜、円堂と豪炎寺は久しぶりに話していた
「でも、強さと引き換えに失ってしまった者もあるのかもそれない」
円堂が珍しく弱気な声で話す
そると、後ろから
「それは違うと思うよ」
キャラバンの上に上ってきたそらだった
「円堂君。強さと引き換えにして、失ったんじゃない。それは…」
そらは少し考えるようなそぶりを見せてから
「一朗太の心が弱かったから。”弱い”なんて言いたくないけど。
ただでさえ、終わりの見えない戦いで疲れていたのに、そこにさらに強い力を見て…」
そらはそこまで言って止めた
円堂も豪炎寺も何が言いたいのかはわかった
「そらはさ…どう思ってるんだ」
円堂が聞いてくる
「ん?前も言ったけど。きっと帰ってくる、皆。だから、それまで頑張るの
笑顔で『おかえり』って言えるように…それじゃ、ダメかな?」
そらは柔らかく微笑みながら言った
そうして、夜は更けていった
見覚えのある場所
懐かしい場所
「帰ってきたぞぉぉおおぉぉお!」
円堂が大声で言う
東京に戻ってきたのだ
「今日は家に帰るか?」
監督の許可もで、一度家に帰ろうとしていた
『ズドッォォオオォン』
河川敷に黒いサッカーボールが落ちてきた
『雷門イレブンの諸君。我々ダイアモンドダストは
フロンティアスタジアムで待つ
来なければ、黒いボールを無作為にこの東京に打ち込む』
「なっ!無作為って」
そらが驚きの声を上げる
「無作為って」
「デタラメにってことですよ!」
「大変っす」
「直ちに、スタジアムへ向かいます」
「相手はどうな連中か全く謎よ
どうような攻撃をするかもわからない。豪炎寺君、早速FWを任せるわ」
豪炎寺は頷く
「豪炎寺君は間違いなくマークされる。彼にボールを渡すことも大切だけど
チャンスがあれば積極的にゴールを狙いなさい」
そうすると、青白い光が見え、そこには
「我々はマスターランクチーム、ダイアモンドダスト。円堂、君に凍てつく闇の冷たさを
教えてあげよう」
「冷たいとか、暑いとか関係ない!」
試合がはじまった
雷門からのキックオフ
ゴールまで、がら空き
「これは…撃ってこいと誘っている?」
豪炎寺のロングシュート
ゴールが際どい場所に
『決まった』と誰もが思ったが
止められた
雷門が攻撃を仕掛けようとするが
すでに雷門陣内に入ってきており
思い通りに動けない
ガゼルにボールが渡った
ノーマルシュート…だが
「ザ・タワー!!うわぁぁああぁあ」
破られ
「ザ・オール!!!」
防ぐ、が
「ノーマルで…この威力」
フィールド外に出て行ったボールが戻ってきた
「え?」
そこに
白いユニホームに身を包み
長い髪を流して現れた
”神”の名を持っていた少年
「!アフロディ!!!?」