二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.216 )
日時: 2011/08/12 16:06
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 七十話「不器用」

勝つために、強くなるために
円堂がGKからリベロになった
代わりのGKは立向居になった

「みんな俺の家こいよ!」
その一言で各県から来ていて東京に家の無い者は円堂家へ行くことが決まった




みんなが別れた後

〜そら視点〜


「はぁ、さっきのはアンタが悪いわよ」
「分かってるよ。かがりはまだ、」
私はアフロディに話しかけた

「かがりは許してないワケじゃないのよ。ただ、意地を張って言えないだけ
でもね、私も怒っている事はあるのよ
だって…貴方がいなくなったせいで、かがりが…壊れたんだから」
アフロディに動揺が見えた

「あの時、何も言わずにいなくなるからかがりがどれだけショックをうけたか…
それから、私の事も『そら”さん”』って言うようになった」




「僕はかがりの心を殺したんだね」
「そうね。だけど、嬉しかったはずよ。貴方に逢えて、ただそれを表現できないだけ」







〜かがり視点〜

どうして、あんな風に
本当に嫌いなワケじゃ、ないのに。
本当はもう許してるのに。

ただ、何で黙っていたのかが

黙って行かれた事が悲しかっただけ、なのに…。



昔はもっと素直に言えたのに
照美…逢えてうれしかったのに

改心して、雷門の味方になってくれて嬉しかったのに

どうして…なの?



素直になれないの


ホントはあの頃みたいに…






〜そら視点〜

『許してない』って言った君は
あの頃のように無理してみえた


いつも強がって、辛い事を辛いって言えない
君の不器用さ

知ってるから、だからそれをみると
辛くなる



ねぇ、かがり。
またあの頃みたいに笑ってよ
あの頃みたいに

照美と笑ってよ
一緒にいるとき、楽しそうに見えたから

照美はアンタの初恋の相手…なんだしさ。
照美にとっても…。



脳裏に聞こえる幼い声

『照美、今日はあたしが勝つからね!』
『僕も負けないよ』



『なんで、いなくなったの?あたしが何かしたの?あたしが悪いの?』




『もう、何も失いたくない…よ。誰も、いなくならないでっ!!!』


『てるみっ!!!うわぁぁああぁあん』

幼い少女の純粋な叫びが