二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.269 )
日時: 2011/08/18 22:12
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 七十三話「三人の出会い」

かがりが泣いたあの日から、かがりは笑ってくれるようになった

「かがりぃ!サッカーしよぉ」
「うん♪」
私たちはよく二人でサッカーをして遊んだ
かがりは私にサッカーを教えてくれた人の家に引き取られた
「いっくよー!!」
思いっきりボールを蹴る
「よし、そらちゃん!」
かがりが蹴り返す、が
「あぁっ」
ボールは大きくそれて

一人の少年のもとに

その少年はそれに気づき、ドリブルで私たちのところまで
ボールをもってきた
「あ…。」
「君達の、だよね」
笑顔で聞いてきた
「あ、うん」
ボールを渡して立ち去ろうとする少年に
「ねぇ!サッカー…するの?」
聞いた
「するなら、一緒にしない?」
かがりも続いて言う
「…うん」
少年は言った


「てるみ?っていうんだ」
「てるみ…ちゃん?」
そう言うと
「僕、男なんだけど」
「えっ!」
こんなに綺麗な髪してて、整った顔してるのに!?
へぇそうなんだぁ

「サッカーしよう!」
「「うん!」」

私たちはサッカーをほぼ毎日した
勝負なんかもよくした

「あたしが勝よ!」
「いいや、僕だね」
「私だって新しい技使えるようになったもんね」


楽しかった



「ねぇ、てるみは…サッカーいつからしてるの?」
「ん〜だいぶ前からだな」
「そっか」
たわいもない会話をよくした


かがりが必殺技”エンジェルノウズ”を完成させた
それを見たてるみは
「…僕も」
かがりに先を越されたことが悔しいのか
特訓をするようになった
ま、これは…かがりだから、だよね

かがりは本当によく笑うようになった
それで分かったの
かがりは…”恋”してるって
多分、本人は気づいてないみたいだけど
そして、彼も。ね?

「そらさぁん!」
「そらちゃん、はやくー」
二人が呼ぶ
「今いくー!!私、必殺技がパワーアップしたんだよ!」




これが、私たちの出会い
この頃は楽しくて。

この日々がずっと続く、そう思っていた