二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.344 )
日時: 2011/08/30 17:16
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 七十七話「帝国と雷門」

聞き覚えのある声がし、その方向を見ると
「来てくれたのか、佐久間!源田!…皆」
鬼道はそう言う
「鬼道、皆を呼んでたのか?」
「ああ。」
鬼道は佐久間の松葉づえを見て黙った
「心配するな。これでもなかり良くなっているんだ」
「雷門の監督が紹介してくれた最新治療がよく効いているみたいだ」
佐久間に続き源田も言う。すると
「そう。あの医療技術は素晴らしいわね」
そらも続く
佐久間がアフロディがいることに反応した
「鬼道に聞いた。お前も影山に利用されてただけなんだってな。鬼道や円堂を頼むな」

「さぁ鬼道はじめようか。練習試合」
「練習試合?」
円堂が聞き返す

「どうして。円堂君達が帝国に?」
「デスゾーンは帝国でできた必殺技。習得には実際俺たち帝国としてプレイしてみるのが一番って鬼道が」

「そっか、でも何か変な感じ」

「いきなり実践で大丈夫なのか」
「あれだけできればもう実戦経験で覚えるだけだ」
「絶対に完成させようぜ!」

「まだ…技のイメージができてないのに、いきなり実践だなんて」
弱気になる立向居に
「本物の波じゃないと見えないこともあるんだぜ!」
「あ…はい」

帝国側から
ボールは鬼道に
「鬼道、一度君と戦ってみたかったんだ!」
一之瀬が言うと
「フレイムダンス!!」
鬼道は少し笑うとパスをした
「えっ後ろを見ずに?」
「凄い!鬼道は帝国のメンバーの動きが全てわかるのかっ!!」

「仲間との信頼関係がないとできない芸当だ。」

「鬼道君にとって彼等は今でも仲間だし、彼等にとっても」

「いくぞ!デスゾーン開始!」
「三人の」
「いきを」
「合わせるんだ!」
「「「デスゾーン!!!」」」

「シュタタタンドバババババーン!」
デスゾーンは威力が下がり
「…あ、これじゃない!」

「これじゃない」
「これでもない!」
皆が葛藤した

「(帝国に特訓にきたもう一つの理由。円堂のサッカーに惚れて雷門に転入したが目的は…
雷門に行っても俺の心の中にはいつも帝国に残してきた仲間たちの思いがあった
今日、また一緒にプレイして改めて分かった。俺はこいつらが好きだ
俺は仲間達を裏切ったんじゃないのか?)」
鬼道が悩む姿を見て
「鬼道。久しぶりに帝国の鬼道が見れて良かったよ」
「佐久間」
「だけど、雷門にいるほうがお前は自分をだせているのかもしれない」
佐久間は続ける
「外からみてるとよく分かる。コイツ等はお前を刺激してくれる」

「だから、俺も源田も帝国の皆も誰もお前に裏切られたなんて思ってないよ」
「(佐久間…ありがとう)」

「鬼道君。雷門は雷門、帝国は帝国だよ」
そらはそう言った




後半がはじまり、皆がそれぞれ葛藤した
「ボールがいくつにも見える…!」
立向居は何かに気づいた

「何が…(『雷門ににいるほうがお前は自分をだせているのかもしれない』『雷門は雷門、帝国は帝国』そうか!」

「「何かに気づいたな/わね」」
佐久間とそらがハモル


「いくぞ!」
デスゾーン体制に入った三人
だが
「どういうことだ!回転が」
「まったくバラバラ!そろってない!!!」


そのままボールはゴールに突き刺さった
「これは…」
「なんてシュートだ」
「これが、”デスゾーン2”だ!」

「帝国のチームカラーは意思統一。雷門はうちとは全然違う、個性のぶつかり合い。
お前が雷門に入ったからこそできた技なんだ」



それを陰から見ていた少女が呟いた
「雷門は雷門。帝国は帝国…か。あたしはあたし、アイツはアイツ。なのに…あたしは、いつまで…」
その少女はそう呟きツインテールをなびかせ、誰にも話かけずに去って行った