二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.368 )
日時: 2011/09/11 09:36
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 八十二話「蝶は時々、神に勇気を与える」

「…照美」

「(確かに強力なディフェンスだけどイグナイトスティールとフローズンスティールの間に生まれる一瞬の
隙を…そこを僕のスピードで突けば、突破できないことない!)」

「イグナイトスティール!」

「今だ!」

「フローズンスティール!」
「うわぁあ」

イグナイトスティールはかわしたものの、フローズンスティールをかわすことができない
「アフロディ!」

「大丈夫だよ!だから、どんどん僕にボールを集めて!」

「無駄な事を…」
「遠慮はいらん!奴を叩き潰せ!!」
ガゼルとバーンがあざ笑うように言う

「無駄なんかじゃっ…ない…!!」
かがりが今までより少し大きな声で言う

「(敵の突破口は僕が開く!)」

だが、その一瞬の隙を突くことはできずアフロディの体はボロボロだ

「あのアホ!何やってんねん!!」
「照美っ!!」
「ヤバい…アフロディの体が…」

ついにアフロディが芝生に叩きつけられる
「ゥっ!!!」
「アフロディ!!」

「もう見てられへん!監督ウチと交代や!!!」
リカが言う
「そうです!私と…」
舞衣香も言う
「それは許可できません。貴方達の力ではあのディフェンスは突破できません」
リカと舞衣香が監督の前へ
「そやかもしれへんけど!!!」
「監督!このままだとアフロディがっ!」


その時、観客席の奥からもの凄いスピードで走ってきた少女がいた
観客席のギリギリまで走ってきた
身を乗り出しかけて

「諦めないでっ!!!!!」
その声はスタジアム全体に響いた
「こんなところで諦めたら、絶対に許さないっ!一生許さない!!」

アフロディはかがりの事は目を見開いてみている
「かがり…」
アフロディだけじゃない。スタジアムにいた者が全員がかがりを見ている
「やっぱり…来てた」
そらが呟く

「アンタ何か、許す気もないけど、こんなところで負けたりしたら…諦めたりしたら絶対に、一生…」

かがりは強がっているような顔で目つきで

「だから…勝って!!!!負けたり…しないでっ!!!!」

その叫びはかがりにとっての大きな一歩

「勝たないと…諦めたら、絶対、絶対…許さいんだからっ!!!!!」
目にため続けた雫がかがりの頬を流れた
「だから…だから。諦めたり………諦めたり何か、しないでっ!!!!!!!」


アフロディは立ち上がり
その叫びに願いに答えるように走り出す

「(こんどこそっ!!かがり…君はいつも僕に勇気をくれる!立ち上がり、戦う勇気をっ!)」

アフロディとディフェンス二人の間に空から黒いボールが落ちてきた
その衝撃でアフロディ、そしてディフェンス二人は飛ばされた
「うわぁぁあ!」
「っ!!照美っ!!!」

ボールを見た円堂が
「これは…」

「皆楽しそうだね」
そんな声が響いた

声のした方向には
「ヒロト!」
グランがいた
「久しぶりだね、円堂君」
「何しにきた」
「今日は君に用があったんじゃないんだ」
その言うとグランはきつい目つきになりガゼル、バーンを睨んだ
「何勝手な事をしている…」
「俺は認めないっ!お前がジェネシスに選ばれた事をっ」
監督の目に驚きが見えた
「選ばれた…」
そらも唖然として、目を見開いて
「どういう意味なの」

「我々は証明してみせる。雷門を倒し、誰がジェネシスに相応しいかを」

「…。往生際が悪いな」
そう言うとボールは強い光を放ち
消える頃にはカオスのメンバーもグランもその場にはいなかった

アフロディが今まで我慢し立ち続けていたが
「…クッ………!」
倒れた
「アフロディ!!」
皆が駆け寄る

かがりは観客席から下のフィールドに飛び降り
アフロディに駆け寄る

「照美っ!!!」
涙はもう止まる事など知らない
かがりはアフロディを抱えるように頭を上にすると
「照美っ!照美!照美ぃ!!!」
叫んだ