二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.436 )
日時: 2011/09/19 13:43
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 八十八話「真実と思い」

そして、扉が開きそこには
「研崎…」

連れてこられた場所は
「プロモーションはどうでした」
吉良星次郎のところだった
「お父さんは間違っています!ハイソルジャー計画をやめてください!!」
監督は強く言う
「…どうやら分かっていないようですね。お前たちも私の計画の一部に組み込まれている事に」
「!!」
円堂は驚き
「…(そういう事か…)」
「どういう意味ですか?」
監督が尋ねる
「今まで戦ってきたお前たちこそがザ・ジェネシスの最高の対戦相手になるという事ですよ」
「っ!!!」
監督が目を見開く

「瞳子、お前は期待通りの働きをしてくれました」

それを聞くと
「私のやってきた事は…。エイリア学園のため、だったというの…」
監督は小さく震えながら言う

「馬鹿みたい」
吐き捨てるような言葉
「さっきから聞いてたら、馬鹿みたい。何が夢よ」
そらが言うと
「星宮そらさん。貴方も分かっていない様ですね」
そらは力強く言う
「分からないわ。分かりたくもない!」

「本当は貴方にも協力してほしかったのですが」
その言葉を聞きそらは目を見開いてから
「どうしてですか?私が貴方に会ったのはたった一回。どうして協力なんてしないといけないんですか」
「あの時、貴方を行かせず。ここでサッカーを教えていればきっとジェネシスのメンバーだったろうに」
そらは挑発するように
「あら?私のサッカーを認めているの?」
「…そうですよ」
「でも…何があったって答えは同じ。だって私は誰かを幸せにできる人になりたいのだもの」

「貴方のところに居てもそうはなれない」


「…さぁ、試合の準備をしてください。ジェネシスが待っていますよ」

そらの言葉に対しての反論はせずにその場を去った


皆そらに聞きたいことがあったが
監督が振り返り
「皆。私は今日までエイリア学園を倒し、父の計画を阻止するために戦ってきた」
いつもの力強い声ではない
「でも、貴方達を利用していたことには変わりはないわ」
暗く、思い詰めた声
「私には監督の資格はないわ」

「違うっ!!!!監督は俺達の監督だ」
円堂が言う
「監督は俺達の事を考えてくれた。次に繋がる負け方を教えてくれた!俺達の挑戦を見守ってくれた!!」
より、声に力を入れ円堂は続けた
「だから、ここまでこれたんだ!!!!」

皆が監督に今までの謝罪と感謝をのべた
「監督、僕も監督に感謝しています」
吹雪が言う。そして
「そうですよ。監督、私も監督に感謝しています。監督が選手としてここで私を使ってくれたから
私は本当の意味でまたサッカーと向き合えた。あのままだったら私にとっての本当のサッカーを思い出せずにいた」

「監督、俺達には瞳子監督が必要なんです。最後まで俺達と戦ってください」

「みんな…」


「監督。これがあ私達の答えです。それに、私はずっと知ってましたし、監督の事。ずっと信じてましたよ」
そらは監督にしか聞こえないような声で囁いた



控室では皆が試合の準備をしていた
最近はユニホームすら来ていなかったそらでさえも
「(皆を…ヒロト達も、救いたい。たった一回会っただけでも感じる事はあるもん。それをぶつける!)」

「いくぞ。みんな」
円堂の声と共に全員が立ち上がる
「この試合は負けられないだ!俺達の戦いが地球の運命を決めるんだ」
「今度こそ、本当の最終決戦と言う訳だな」

「貴方達は地上最強のサッカーチームよ。だから私から言える事はただ一つ。勝ちなさいっ!!!」


試合場につき、目の前にいたのは
ジェネシスのメンバー

「とうとう、来たね。円堂君」
「ああ!お前達を倒すためにな」
「俺はこの戦いでジェネシスが最強の戦士である事を証明する」
円堂は少し間をおいてから 
「最強だけを求めたサッカーが楽しいのか」
「!…それが、父さんの望みだから」
グランは目を少し見開いてからそう答えた
「父さん?」
「俺は父さんのために最強になる。最強にならないといけないんだ」

「誰のためとか関係ないわっ!」
「ヒロト、お前はどうなんだ」
そらと円堂が言う
「円堂君、それにそらさん。お互いの信じる者のために戦おう。
君達の相手はエイリア学園の最強にして最後のチーム。ザ・ジェネシス」



「誰のためとか関係ない」
「互いに信じる者のため…なら、負けられない」
「思いは力になります」






「試合が始まる。こっちも…」
試合場とは違う場所で一人の少女が呟いた