二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.466 )
- 日時: 2011/12/27 21:34
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
九十二話「怒り」
「!!…これが、訓練して強くなった。人間…だっていうの…!!?」
舞衣香の顔に不安が見える
「…まだ。訓練して、というならこっちだって追いつけるはず…」
「俺達の大好きなサッカーを悪い事に使うなっ!!!」
円堂が叫ぶ
「力とは、努力して身に着けるものだ!」
「忘れたのですか。貴方達もエイリア石で強くなったジェミニやイプシロンと戦って強くなった。
エイリア石を利用した、というならジェネシスの雷門も変わりないはずです」
「雷門はすっかりメンバーが代わって強くなりましたね。ですが、道具を入れ替えたからここまで強くなったのです。
我がエイリア学園と同じく、弱いモノを切り捨て強いモノに入れ替えたからこそ」
「ふざけるなっ!!!!!弱いからじゃない!」
「いいえ。弱いからです。だから、チームをさった」
「違うっ!」
「違う、違う、違う!あいつ等は弱くない!俺が証明してやる!!」
「駄目だ。円堂君…そんな思いじゃ、証明なんてできない…!」
そらの呟きに気づいた者はいなかった
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
闇雲につぱっしる
「怒りのプレー。それじゃ、ないも…」
円堂はボールももってもすぐに取られる
「円堂君。キーパーに戻りなよ。君がキーパーじゃないと倒しがいがないよ」
「だまれぇぇぇぇぇぇ!」
「「「スパーノヴァ」」」
「(どうすれば!?)」
ジフェンス陣が止めようとするが止められず
「ムゲン・ザ・ハンド!うぁぁぁぁぁぁあ!!」
決まるはずだったがゴール前まで来ていた
豪炎寺、吹雪の二人に止められる
「全員でカバーしないといけないキーパー。君達の弱点で君達の敗因」
「今の弱点は…円堂君だよ」
ジェネシスが勝ち越したまま前半が終了
「円堂君」
監督が円堂の近くに行く
「…風丸達は弱くない。俺が証明します。しないといけないんです!」
「はじめは私もそうだった。私一人の手で父の目を覚まそうと」
「監督?」
円堂が顔を上げる
「でもできなかった。誰かの考えを…心を変えるなんて大変な事一人の力じゃとてもできない。
それでも、皆の力を合わせれば、できる。それを教えてくれたのは円堂君、貴方達よ」
「俺たち?」
「そうだよ。キャプテン、僕を間違った考えから解き放ってくれたのも雷門の皆だった」
円堂が全員の顔を見ながら立ち上がる
「ねぇ、円堂君。楽しい?」
そらがいきなり尋ねた
「そんなサッカー、楽しい?怒りに任せてするサッカーは楽しいの?」
「…そら」
そらの目つきが少し変わった
「一朗太達は弱くなかった。それは…皆知ってる!皆知ってるの!!だから…もう、そんなサッカーしないで」
円堂は自分で自分をビンタした
「ゴメン!!」
「円堂、怒っているのはお前だけじゃない」
「俺達全員ここに来ることのできなかった奴等の思いを背負ってここにきているつもりだ」
「豪炎寺、鬼道…」
「そいつ等が弱くないって、証明しようぜ」
「やろう!円堂!!一緒に」
「やっと、一つになった」
楽しそうにそらが呟く