二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.491 )
日時: 2011/10/04 10:18
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 九十八話「力」

「見ろ!円堂!!」
「これが、俺達の真の力だ!!」
半田と松野の必殺技
「「レボリューションⅤ!!」」

「こい!…ムゲン・ザ・ハンド!!!うわぁぁぁぁぁぁあ!!!」
ゴールが決まりかけたがそこに円堂が来て
間一髪クリア

「大丈夫か」
円堂が立向居に近寄り言う
「はい。ちょっと痺れただけです…」
「そうか。ゴールは任せたぞ!」
「はい!」

その後もダークエンペラーズのパワーとスピードに翻弄されて
攻めきれていなかった

そして、前半終了

「駄目だ!どう攻めても止められる」
「完全にこっちの動きが読まれてますね」
「ずっと皆でサッカーしてきたんだもの。皆の癖や弱点を知ってるのも当然だわ…」
秋がいつもより少し沈んだ声で言う
「せなら、どうすんの?」
リカが情けない声を出す

「…それを逆手に取ればいいわ」
かがりが言う
「ですね?響さん」
かがりが聞く
「あぁ。お前達が動けばアイツ等も動く、それを繰り返すんだ」
「切り札は…綱海だね」
響に続き舞衣香も言う
「え?俺」
綱海が驚いきを見せる
「そうです!綱海君です。綱海君の動きを彼等は読む事はできませんから」
菜乃香が言う
「そりゃそうだ。誰も俺の事知らねぇからな」
「そう。貴方達が動けば、彼等も動く。それを繰り返せば…隙は生まれる」
そらが静かに言う
「フィールドに波のようなリズムを作りましょう」

「波のリズムか…よし!」

「…(ん?あれ。奴等がこっちの動きが読めるなら、こっちも読めるんじゃ…)」
舞衣香が少し難しい顔をしていた


後半が開始

雷門陣内でもプレイが多い
風丸が円堂を抜こうとするが、円堂も負けない
「…前半じゃ、すぐに抜かれてたのに」

円堂が風丸の行方を避け城る
「クッ…邪魔だぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
風丸が思いっきりボールを円堂の腹にぶつけてきた
跳ね返ったボールは風丸の足元へ

「!!…円堂君」

「テメェ!!お前等、仲間だったんじゃねぇのかよっ!円堂、ボールで吹っ飛ばして何ともねぇのかよっ!!」
綱海が風丸に詰め寄る
「お前に何が分かるっ!!」

「…何も思うわないんじゃない。思う余裕もないだけ…」

「否、僕達だから分かる」
「俺、このチームが好きだ」
「そして、心がらサッカーを愛する円堂が好きだ!アンタ達と同じなんだ!!!」
「キャプテン達に会えたから今の僕があるんだ!」

風丸の様子が少し変わった
「!一郎太…(何かが変わってきている…?)」

風丸はボールを奪われた
そして綱海にシュートチャンス

「ナツミブースト!」

「ダブルロケット!」
だが、杉森がそれを止める
そのボールを吹雪が拾う

「ウルフレジェンド!!」
それはゴールに突き刺さった

「!やったぁ!!一点返した」
「うん」
「皆、その調子よ!!!」

吹雪と豪炎寺が駆け上がる
「「クロスファイア!!!」」

「止める!ダブルロケット!ぐぁぁぁあ」
だが、ダブルロケットは破られボールはゴールへ


「馬鹿な…こんなはずは」

「何をやっているのです!何のためにエイリア石を与えたと思っているのですかっ!!?
もっと、お前達の能力を見せつけてやるのです!!!!」

それが引き金だったように全員の様子が変わった
「そうだ…俺達は」

ボールを奪った風丸は
「そうだ。俺達は最強の力を手に入れた。見ろ!これが最強の必殺シュート!」

「染岡!マックス!」
風丸と共に染岡と松野が上がる
「「「ダーク・フェニックス!!!」」」

「止めろ立向居!!!」
「ムゲン・ザ・ハンド!!!(何だ。今までのとはけた違いだ)」

「無駄だ」
「クッ…ぐ、あぁぁぁぁぁぁぁあああ!」

「邪悪な、不死鳥…」
「勝ちこされた…」
「まだ!まだ、試合は終わってないわ!!!」

そこから、ダークエンペラーズの反撃は始まった
雷門も点を許してはいないが
「ぐぁぁあ」
「大丈夫だ…」
皆、傷ついていく

皆の傷つく姿み見て、リカが後退しようとすると
「ウチが出る!ダーリン!!」
「来るな!!!リカっ!」
リカの足が止まる
「来るな…俺達なら大丈夫だ」
決して大丈夫とは言えない姿でそう言う

「うわっ!」
円堂が倒れる

「もう、邪魔するものはいないっ!」
「「「ダーク・フェニックス!」」」

「ムゲン・ザ・ハンド!」
苦しそうな声で、今にも倒れそうな体で立向居が止めようとする
「立向居!」
円堂が立向居の後押しをする
「「はぁぁぁぁあ!」」

ムゲン・ザ・ハンドは破られたが、コースを逸らしゴールを守る

だが、立向居の手はもう限界だった
「まだ、続けるのか?」
風丸が尋ねる
「何っ!?」
「見ろ、あの無様な姿を」
そこには崩れ、傷つく仲間達
「否、続ける!ゴールは俺が守るっ!!!」



「…嫌だよ。こんなの見たいんじゃない。こんなサッカーが見たいんじゃない…」

「こんな偽りが…ほしいんじゃない。皆、知ってるはず…なのに」
弱々しい声が微かに聞こえた