二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.88 )
日時: 2011/05/25 19:23
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

  
 三十五話 「大きな決意と小さな叫び」

「さっきの子何か変だよ。やっぱり!!」
「…だが名前すらもろくにわかってないんだぞ」

「そらさん!!!調べましたよ。『みりあ』という少女は5年前に亡くなっています」
かがりがそう言ってきた
「…へ?でもっそしたら…?」
「ただ、妹がいるようです。でも名前もわからないんです」
かがりの言葉を聞きそらは少し考えてから
「………探そう!絶対に見つける!!!」
そういってそらは走り出した
残された鬼道はかがりに
「何で、そんなに…」
「そらさんは嫌なんだよ。自分の様になる人を見るのが」
鬼道には疑問がある
「そらさんもあたしも、一度心が死んでるから。」
かがりはいつになく頼りなげに言う
「その、何も感じてないような顔。何も映っていないような眼。それは昔のあたし達と同じだから」
鬼道は
「わかった。だが、お前は……」


「あたしはそらさんがいたから今生きてるの。誰かが助けを、手を差し伸べないといけない!!!」





〜とある廃墟〜
「…みりあ。そろそろ、友達がほしいんじゃないか?」
男がそう聞く
「………。私には、お父さんがいれば…いいです」
何も感じない。感情のこもっていない声で言う
「そうか。だが、友達もいいものだ…」
男は怪しく笑う



『みりあ』『みりあ』『みりあ』
いつも、いつも、いつも
私は…誰なの?『みりあ』じゃないよ。
そう、言ったのはいつだったかな?

でも、







私は『みりあ』にならないといけない






じゃないと…………






誰も私を見てくれない