二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.93 )
日時: 2011/05/28 07:40
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

  三十八話 「やっと…」

「かがりっまだかっ!!!?」
「風丸うるさいっ!!!!今やってる」
かがりが、ありえないくらいのスピードでキーボードを
連打
「…。風丸…落ち着きなっ。じゃないと、何も始まらないし変わらない」
「かがり、まだなのか?そらのケータイの電波は…」
鬼道が聞く
………………………。
「!!!あった!!!!」

〜廃墟〜
「私の…名前…」
「………。『みりあ』じゃないわね。アナタの本当の名前は?」
「ワタシのナマエ…」
何の表情を見せない
何の感情もこもらない声
「…ねぇ。なんで自分を偽るの?アナタは………何したいの」



〜廃墟の外〜
「ここよっ!!!」
かがり達が廃墟にたどり着く
皆走り出す


〜廃墟の中〜

「『みりあ』…何をしている」
「…お父さん。……」
「そうか、その子はお前の友達じゃ、なかったのか」

そういう男の手には刃物が握られていた
「!!!!逃げてっ」
そらは少女の元へ行こうとするが
体が上手く動かない。
「くっ!!さっきの薬?まだ、効果が続いてるのっ!?」

「『みりあ』お父さんを一人にしないでおくれ。」
男は少女の元へ近づく
少女はわかった。ここで死ぬ…とー

少女はまったく動かない
「『みりあ』…。『みりあ』…『みりあ』……」

『みりあ』…

「逃げてっ!アナタが『みりあ』になって死ぬことなんてないっ逃げてっ!!!!」

「……。じゃない…」
「『みりあ』?」
「…違う。ちがう。チガウ。違うっ!!!私は『みりあ』じゃないっ!!!お姉ちゃんじゃないっ私はー」
やっと出た本音。やっと言えた本当の事。
男の刃物を振りが座した
「!!!!!!!」



カラン、カラン
刃物は地面に落ちた。
転がるボール


少女は無意識に閉じられた目をゆっくりと開いた

「……死んで、ない?」