二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.24 )
日時: 2011/04/07 19:28
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

※一応ソラ視点ですよ((
第129話 ピンク色パーカを着た女の子

出逢ったばかりのあの女の子はどこか近寄りがたくて
笑っていても、どこか悲しそうな目をしていて……
偽り、偽造……そんな笑顔だった


そんな、弱て脆いあの子を守りたくなった


「そあにーちゃん」
「ん? どした、腹でも痛いのか?」

この子……いや、そろそろ名前で呼んでもいいよな
マイは、俺の服の袖を力弱そうに握り、不安げな瞳で何かを訴える
いつも調子が悪いんだから、顔色を見てないとな

手を繋がないで廊下とかを歩いているといつの間にか消えている
言い方悪いな……転んだり、悪い時には……こう、ばーん! って倒れる
初めて倒れたのを見た時はマジで寿命が縮んだかんなあ

「ねむい」
「あー、はいはい。部屋までおんぶしてやるよ」

素直に俺の言う事を聞いてくれるマイはほんと、可愛いよなあー
まあ、年上の俺に惚れることは無いと思うけどな

仮に、いいか仮にだからな!!
今付き合うとするぞ(青春真っ盛りな脳内)俺とマイはいつまでも此処にいるとは限らなくて
……うー…………考えるのやめ!!






「そあにーちゃん、どこかにいっちゃうの?」
「……ああ、このサニー地方から遠い所だよ」

俺の悪い考えがついに現実になってしまった
ああ、悪夢だな

ボロボロと大粒の涙を流すマイ
俺がいなくなったら誰が面倒を見るんだろうか
友達なんて、こいつにできるのか?

「あ、そうだ」

泣き止まないとは思うけど、これ渡して置こう
俺とマイを繋ぐ絆の証

「きんとぎん?」
「ああ」

繋ぐ、とか言いながら俺はもってないんだけどな
金か銀。マイにとって大切な人ができたら渡してやってほしい。そんな願いだった








—————————俺があそこ(サニー保育所)を離れて早数年
訪れてみた、もちろんマイに会うためだ



「え? マイは……引き取られた?」
「ええ、数年前よ。嬉しそうだったわ……たぶんね」

きっと大泣きしただろうなあ
あの弱虫で泣き虫なマイだもんな

「会いたかった?」
「はい、まあ……マイが幸せになれれば」

正直なトコ、今の言葉は‘偽り‘だ
俺が引き取りたかったって言うのが‘事実‘かな

「ジョウト地方」
「はい?」
「これは丸秘なんだけどね、特別に教えてあげるわ。マイちゃんは、ジョウト地方に行ったわ」

ありがとうございます!! それからなんか色々言った気がしたけど忘れた
直ぐにでも会いたかったからな

でも、会えるなんて証拠ないけど、いつか会えそうな気がした








この前エンジュシティとかいうヘンテコなシティでピンク色のパーカーを着たマイにそっくりな
女の子が‘ギャラドスの泉‘の方向へダッシュで走って行ったのを見た

「ま……」

まで言いかけたけど、あいつが走り回れるわけないしな
見間違いだと思うしな

—————————でも、あの金と銀の腕輪は



(ギャラドスの泉が大変な事になってるそうだぞ!!)
(はい!? いきなりトラブルかよー!!)

(次はワカバを訪れようか)