二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.26 )
日時: 2011/04/07 19:29
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第131話 same

「クリスさん、すいませんでしたっ」
「あ、頭を上げて、気にしてないから、ね?」

虫取り大会でマイを発見したアヤノだったが
可笑しな賭けのせいで(関係は無いと思うが)取り逃してしまった
という報告をするためクリスがボランティアとして働いている塾に来たアヤノ

相当な自信があったのか失敗して肩を落としてかなり落ち込んでいる
そんな可愛い弟子を見てクリス。
何かいい案が思いついたのか、人差し指をアヤノに向けてこう言った

「ジョウトに来たなら、少し観光してきたらどうかしら?
 いかりの湖、なんてオススメするわ」
「え、でも……私、失敗したのに」
「いいのよ、それに……なんだかもう吹っ切れたし、ね?」

あまり言いたくなかった事実を口にするクリス、はう。と声を小さく出すアヤノに
申し訳ないのか、ごめんなさい。と謝った
まさか憧れのクリスからの謝罪に驚きを隠せないアヤノは手を顔の前で何度も交差させ、動揺している



「それじゃあ、気分転換という事で……行ってきます」
「ええ、楽しんできてね」


折角のクリスの誘い、というか提案を断るわけにもいかないので
見た目、元気に塾から飛び出してきたアヤノ
ジョウトにきて捕獲した新たな‘家族‘のギャラドスに飛び乗りクリスの提案してくれた‘いかりの泉‘に行ってという


◆       ◆       ◆

「チョウジの近くにある、と聞いたけど……」

ウロウロとしているアヤノの所にイカにも怪しい男が一人、近寄ってきた
こうゆう所は鋭いアヤノ、キッと睨み付けるが相手は引き下がらない
もしかしたら勘違いしてたかも、と少し反省したのかじっと見てやると
男がさらに近寄ってきた

「お譲ちゃん、この薬買わないかい?」
「いいです」
「安くしておくか「い い で す」そうかい」

路上セールスマンだった。
慣れているのかキッパリと断ったアヤノを悔しがる男
そさくさと逃げていった
ボールの中から、そんな光景をみているフィアことロコンとギャラドス
二匹同時にため息をつく

「まったく……あら? この看板……この先にあるのね」

呆れていて、目線を少しばかり動かしたら看板を発見
分かりやすい。いかりの泉までの地図が載っているではないか

「あら? なにかしら、この注意書き」

一番したの行に赤い文字で目立つように書いてあった文字
【中央ゲートを通らないように、偶にお金を取られることがあります】
何これ?と誰もいないのに尋ねるアヤノ、かなり危ない

「所謂、かつあげ? かしら」

どうやら地図と赤い文字によると中央ゲートの横にある
設備されていない方の西側の草むらを通れ、と書いてあった

「まあ、しょうがないわね」

真面目なアヤノ
しっかりと注意書きを守る

(マイだったら確実にかつあげされるわね)

されている姿を想像すると自然と笑みがこぼれる
そんな主人を見て、またため息をする家族たちであった