二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.27 )
日時: 2011/04/07 19:30
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第132話 一騎当千

未だアナログテレビに向かって一言

「いかりの泉……」

チョウジタウンのポケモンセンターの一角でコウは小さく声を漏らした
どうしたの? そう言いたいように傍にいたブラッキーが首をかしげながらコウの腹に乗ってきた

「苦しいって……ああ、もう舐めるなよ」

僕は心配なんだ、マスターのこと
そんな思いがコウに届くわけでもないのに元気づけるように舐める
コウもコウで嫌と言ってはいるが顔はなんとも嬉しそうな顔だった

「今、人気のスポットか……行きたいか?」
「!」
「よし、じゃあ行こうか」

部屋を借りていたわけではなく、ただ休んでいただけなので支度をする必要がなく言いながら歩くコウ
その後ろをテコテコとおぼつかない足取りで歩くブラッキーは今にも倒れそうだった

「無理すんなよ…………よっと」

見かねて抱き上げると幸せそうに目をつぶるブラッキー
しょうがないな、と言いながら抱きかかえるのはいつものことで
この行為、もはや恒例といえよう




「ん? あの長い髪の女……アヤか?」

ポケモンセンターを出てすぐに発見したのは長い髪を揺らしながら何かを読んでいるアヤノだった
看板に書かれていることを読んでいるせいか、腰を少し落として読んでいた

(大人っぽいよなあ)

コウは声をかけることもなく、ボーと眺めているとアヤノが立ち上がる
お。なんて思っていたら看板の近くにあったゲートをくぐっていった

「あいつも行くのか?」

コウも急いでアヤノが見ていた看板を見て読む
なるほどな。と内容をしっかりと理解し、先に進む






と思ったのに

「……オレ、お金ありません」

見事なかつあげをくらうコウの姿が
あれ? おかしいぞ、オレ。とでも思っているのだろうか視線が四方八方に行っている
汗もタラタラと流しているブラッキーを抱えている手にも汗がにじんできている

「あ、はは。す、すいません……まじで、勘弁してください」
「それは困るなあ? オレたち、これ仕事なんで」

コウに迫って着ながらいう男が一人
その男が来ている服には赤い文字で[R]とでかい文字で書かれていた

(こいつ、ロケット団? でも、解散したはずじゃあ……)
「おいおい、ボーとしてんじゃねーぞ?」

じっ、と10歳男児の平均身長より明らかに低いコウを睨み付けるロケット団の一人
コウの紅く光る瞳を見つめる

「……お、なんだ持ってるじゃねーか」
「通っていいですよね」
「ああ、いいぜ」

実はコウ、ものすごい怖がりさんなんだZE★
えふんえふん……と、まあ上に書いた通りマイ以上の怖がりでしぶしぶ
現金を渡した、金額は1000円で10歳児にはキツイ金額だった




(ああ、ちくしょう)
((オレのばかやろう))
(((オレがんばれ!)))