二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.36 )
日時: 2011/04/07 19:36
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第140話 少女革命 その1

「何黙り込んでんだ?」
「…………」

パーカを掴まれ身動きが取れなくなったせいと恐怖心に近い何かがマイを黙らせた
流石に不思議に思ったのか、パーカから手を離しマイを地面に落とした
その際に小さく声が漏れたが、顔を下げていて表情が見えなかった
落とされたために手が後ろにいっている。

(ボール、落ちた。あの音は……ピーくん)
「おいおい、何黙ってんだよ?」

Rの服を着た男がマイの顔を覗き込んでいるので作業に気づいていない
まさにチャンス到来
そして、ビックチャンスが来た。男がマイのあごに手を当てる

「顔あげ「ピーくん、ロケット頭突き」……」

その声の低さは普段からは想像もできないくらい静かで、凛としていた
しかし、裏腹に表情は笑っていた。とても愉しそうに

逆に男はというと顔面にくらって気絶をしていた
攻撃した本人のピカチュウは顔の上に乗っており、マイの方をくるりと向き
いたずらっ子の笑みを見せた

「だまされてやんのー! これはソラ兄ちゃん教えの技なんだからね!」
「ぴかぴー!」

聞こえてないからこそ言える言葉で珍しくマイが軽く罵倒を浴びせた
そんなマイが頼もしいとでもいうのか、今度はピカチュウ、マイにかけより肩に乗っかり頬ずりをしている

「えへへー言ってみたかったの」

それを言うとボールに戻しゲートを抜ける
そしてマイにとっては重い扉を開け、目の前の風景に目を開かせる






「——なにこれ」

一目両面、人々が逃げている
何から? 碧いギャラドスから

「あか、い?」

目だけはいいマイ。蒼の中にひとつの紅を見つける
きっと見間違いだろうな。と眉にしわをよせ目を細め紅を見つめる

「ふにゃ!」

逃げ惑う人々の中、立ち止まり様子を見ていたから人にぶつかった
転ぶ、まではいかなかったもののよろけた
体勢をたちなおすと見覚えのある紅の髪を見つめる

(……シルバーさん!)
(——マイ!)