二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.41 )
- 日時: 2011/04/07 19:39
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
- 参照: http://noberu.dee.cc/noberu/gazoutoukou/src/file303.jpg
第145話 扱い注意につき逮捕します
「いてて……」
コウと同様、リンクして洞窟の中にいたマイ
ギャラドスにコウたちが慌てているのを見たのを最後にリンクしたようだ
それにしても、ここ暗いなあ。とのんびり考えている時に
図鑑が鳴り出した
「!? うわ! びっくりしたー!」
思わず図鑑を地面に落っことしてしまうが拾って土ぼこりを払いとる
それでも図鑑は鳴り止まない
「んー? なんでだろ」
図鑑の鳴るおかげというか、緑色の部分がピカピカと光っているので周りの状況が少しわかる。しかし暗い
「困ったなー…「マーイ!! マーイ!! 生きてるかー!」…コウちゃん!」
「はあっはあっ。よかった、お前生きてたんだな」
名前と生きてるのにあまり言われたく無い言葉だけで誰か理解したマイ
ちょっと複雑かも、なんて思っている内に肩で息をするコウが来て、何事もなかったかのように
「こっちにアヤノがいるから、来い」
「えー! おんぶしてー!」
「嫌だよ。ゴールドさんにしてもらえよ!」
※ここの挿絵です※
ぶー。と不貞腐れているが内心少し嬉しい気もした
その雰囲気を壊すといかなにか……図鑑が鳴り止んでいないが
「あ、コウちゃん! いつものジャケットは?」
「暑いからアヤノに持たせておいた」
ふーん。と興味なさそうな返事に飽きれながらもコウがこっちだ。と案内する
マイにはコウが‘ドロボーさん‘には見えなくなっていた
(もしかしてコウちゃん、目的があって?)
(図鑑、返した方がいいのかな……でもオレはまだ)
互いに思いながらもアヤノのいる場所にたどりつく
モココを出してくれていたのですぐにわかった
「あーロコンだー!」
「マイ! 生きてたのね」
「生きてたよ! 酷いなー!」
アヤノが怪我した足元にマイのキューくんと同じポケモンのロコンがいた
もふっもふっと訳のわからない用語を発しながらぎゅーと抱きしめる
普通なら警戒心が強いロコンだがマイの能力というのか安心した顔で抱きしめられている
その間、腰につけているポケモンたちが暴れたのはいうまでもないが
「マイ、シップ持ってるか?」
「ふえ? あーうん。リュックの中に……あ、れ?」
先ほどの緩みきった顔が血の気のない顔に変化する
「リュックが……ない!!」
「はあ!?」
ゴールドのなのにな……と一瞬だけがっかりするが思い出したかのように
「あ、湖近くのゲートに置いてきたんだー!」
何も事情を知らないからこそ。云える言葉だろう
コウの顔が穏やかに笑い、アヤノも笑う
「なに? どったのぉぉぉおおおおお!!」
「期待したオレが馬鹿だったよー!!」
ぎゅー!と首を絞めるコウにマイがバシバシと必死に腕を叩く
すぐに離れたが、けほっと息をひとつ
うー! とにらんでやれば理由を話すコウと先ほどとは明らかに違う苦笑いのアヤノ
マイはごめんね。と謝るが顔は反省の色がない
「ねえ、図鑑の音、消えたよ?」
「あ、本当ね。どうしてかしら?」
まるで三人を揃わせるために鳴った図鑑は使命終えたいつのも無音の図鑑になった
マイがおっかしー! とキャハハと無邪気に笑っているとコウが地面に座っていた腰を上げた
(まあ、仕方ないよな)
「ちょっコウ!?」
よっこらせっと。地面に座っているアヤノを横向きに抱きかかえマイと共に歩いた方向の反対の道を歩き出した
「あー! ずるいー! わたしもー!」
「煩いな。お前は元気だろ」
「コウっ、これは、その……!!」
ぶーぶー!とまたマイが講義するが間髪のないコウの台詞がマイに突き刺さる
この状態にいると好きでもない相手が格好よく見えてしまうのか赤面しながらアヤノがせめておんぶで……。という
(ずるいよ、アヤノー!)
(仕方ないでしょ、捻挫しちゃったんだから!)
(マイ、煩い)