二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.47 )
日時: 2011/04/07 19:41
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

じっ。と何かの気配を感じる
眠っていても分かる、きっとマイやアヤも……マイはどうかな


第151話 いくらオレでも目が覚める


人は寝ていたり、音楽を聴いていたりしても自分は誰からか見られているっという感触に近い気持ちの悪いものに犯されたりするものもある
今、まさにその状況だったりする

「………………あ、アヤ……」
「——なによ……え?」

子供一人分の間先にいるアヤの服の袖をひっぱり起こす
案外寝起きはいいらしいが、コウとアヤの眼線の先には眼が充血したかのように飢えた瞳をしていたのだから、血の気が引ける

「マイは? マイって……何隠れてんだ!!」
「だだだだって! すっごく怖いっていうか、ぎゃー!!」
「まだ何もしてねーだろ! 早くこっち来い!!」

キョロキョロとマイを探すコウ。まずは自分のジャケットがない事に気づこう
すぐに見つかったものの、マイが自分より大きな岩の陰から覗いていた

「パーカonジャケットやめろ!」
「ひっぱらないでー」

グイグイと危機的状況にも関らずマイのパーカを引っ張って引きずりだした
ぎゃにゃー! とか変なこと言ってるけど気にしない

「いた、いたいってば…………だ、だれ」
(マイが真面目になった!?)
(オレの引っ張る力が強くでついに頭が……!?)

アヤが立ち上がって飢えた何かを見ている場所までつれてきて戦闘に立たせる
珍しくマイが強気な態度で、そして少々低めの声で言葉を放った

「誰か人でもいるのか?」
「あそこ、あの奥にいる。あの人、さっきもいた」

コウがマイからジャケットを奪い着ながらいう
見つめる先にいたのはマイしか分からなかったが、さっき。というのは`ここに落とした`人物のことだと思う

(あの瞳の色……どこかで見たことある)
「おいマイ! なんかコイツらヤバくねえか」
「闘わなきゃ……でも、こんな所で闘ったりしたら危ない……」

じっと見つめ、知らない内に下唇を固く噛んでいて、緊張していることが分かったけれど、マイは逃げなかった
右腕を横に出して、二人を下げると腰についているボールに左手でかけてポケモンを放つと同時に右腕を下げた

「ここはわたしに任せて。二人は、そこで待っててよね」
「な……! お前一人で…「わたし! 大丈夫だから! たまには信じてよ」…あ、ああ」

二人は逃がさないで、自分のもとに置いておく。
それは未だ不安だという意味だということでも理解できるし、成長したから。という印でも発見して欲しいのだろうか

「ピッカ!!」
「ごめんごめんっピーくん相手はよく分からないの! だから気をつけて!」

放たれたポケモンはピカチュウのピーくんで、周りが上手く見えないので有利になるかもしれない。そういう考えで繰り出したのか。コウは思い、アヤも頷いている


「ニドリーノ、角で突く」

マイが見た人物だろうか、声がした
さして遠くないけれど二人には見えないらしい、しかしマイはここで一点気づいた

(あの声に、あの瞳の色は)
「マイ! 何してんだ! 相手はもう分かってんだ!」
「……う、うん!! ピーくん`ロケットずつき`!!」

微かな記憶を頼りにしていたが、声を聞いた今では完璧に誰なのかわかった
しかし、心のどこかで……

(そうであってほしくないなあ)

と思ってしまう
一体マイは誰を思い浮かべたのか、そしてバトルの結末は!?


(ま、さかね)
(ニドリーノ`毒針`)