二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.49 )
日時: 2011/04/07 19:42
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第153話 無限の可能性ですよ?


「ひゃ!」
( ひゃっ!? )

ニドリーノが放った毒針がマイのパーカを掠れた
驚きのあまり声を出してしまったのに、つられたコウとアヤまでも心の中で声をあげる

「ピーくん! あの角、引っこ抜いちゃ「駄目だろー!!」……え?」
「真顔で振り返るな! 駄目だって! 常識考えろよ!」

ピーに視線を合わせて指示をしたのに、コウの言葉により実行できなかった
むしろしてはいけないと思う

「むー……ピーくん、あの人に——」
『ぴっ!?』(え、いいの!?)

しゃがみこんで耳元でマイが何か言っている
よほどのことなのかピーが一歩引いて、顔が引きつるのが分かった

「だいじょーぶだって! わたしを信じてよ」
『ぴー』

すっ、と立ち上がり片手の拳を胸に当てる
自信に満ちた顔はどこか頼りない(なんで!)
ピーもピーで、仕方ないね。と首を横に振り、駆け出した

「ちょ! マイ!! あんた、何す「まあ、見ててよ」……わかったわ」
「いいのか?」
「見てましょ」

案外マイとアヤのいる位置は遠くなく、手を伸ばせば届く距離
片足で立ち上がろうとしたけれど、マイが顔に似合わず真剣な目つきでいうもんだからいえなくなった

「ピーくん」
『……ピッー!』

放った言葉と同時に駆け出した足をさらに加速させ、攻撃してしまった
やけくそに近い攻撃だから手加減はしてない

それなのに、消えた——?

「にー。やーぱりね!」

思わず口元が上がり、声がでて笑ってしまう
そして、紡ぎだされた言葉の内に`やっぱり`とは?

「お、おい。どうゆうことだ?」
「気づいてなかったの? 相手なんて、はじめからいなかったんだよ」
「は?」

コウがアヤを背中に抱えて問う
はじめからいなかった。とは……いったいどうゆう意味なのか

「まーはじめからって言うのは嘘、なんだけど……ほら、服」

パーカを脱いで、横腹の位置にあたる部分を広げて見せてきた
毒針が掠って切れているだけだった

「おかしいわね」
「どうゆうことだ?」

アヤが口元に手をあて、ふむふむと頷くが、コウは理解が出来ていないようだ

「毒針でしょ? だったら掠れるだけじゃなくて、毒色のシミとか出来るの」
「そーそ。コウちゃん、わかっ「うざい」……すいません」

分かりやすい説明をすると、コウが頷く
人差し指で格好つけようとしたマイをずばりと裂く

「でも一応、着ないほうがいいんじゃないの?」
「うん、だねー……寒いからこっち着よ」
「なにそれ!」

毒針ではなかったけど、何か危険かもしれないと思ったアヤがいうと
素直にそれを聞き入れる
しかしノースーブで洞窟は乗り越えられるわけがない

エーフィをボールから出すと、さきほどのパーカの長袖を出してきた

「どーだ! 一応持たせておいたのだ!」
(可哀想だな、エーフィ)

半そでから一転、長袖パーカに変化<へんげ>
ゴールドが見たら驚くことだろう

(さー次行こうー!)
(元気だな……)
(ところで、さっきの`まさか、ね`って)
(え? あー、ゴールドのお父さんにそっくりだったから)
(( はあ!? ))