二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.54 )
- 日時: 2011/04/07 19:45
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
第158話 ようやく会えた、大切なともだち!
淡い水色に、さらに煌めきが架かった蒼が三人の前に優雅に泳いで近づいてくる
「ラプラスって、可愛いねえ〜」
「お前、手離すなよ」
「分かってるって」
瞳を爛々と輝かせこちらに来るラプラスに感動する
アヤとコウは自然と繋いでいる手を強く握る
「あら?」
「え〜!」
アヤと横を通りすぎてしまい、マイが笑顔のまま絶望と化してしまう
と、思ったのに
「ひゃわう!」
過ぎて行ったと思われたラプラスがマイのフードを掴み三人を持ち上げるようにスイスイと水面に上がっていく
「リンクが終わったのか……」
「でも息は出来るね」
コウが空いている手で口元に手をあてる
一人で納得しているもよう
——っぷは
三人が水面に出てきて、ラプラスは満足そうにしていた
アヤがマイと手を離し何があったのかしらと、考えている時に
耳打ちをコウがしてきた
「マイ、あとはオレに任せてゴールドさんとエンジュにでも行け」
「え?」
「約束しただろ、オレは約束だけは破らない」
不思議そうな顔でラプラスがマイを見つめている
話を終えたマイが視線を合わせてやると、楽しそうな声を上げて背中に乗っけた
「じゃあな」
「ばいばい」
湖のほぼ真ん中に出てきた三人
今回もアヤはマイが途中でいなくなった事に気づかなくてコウになにか言っていた
「ラプラスっていうんだよね。アヤノにバレると面倒だから水ん中進んでって!」
ゲットもしていないポケモン、そして会って間もないのに
言うことを聞いてしまうラプラス、きっと卵の時からマイに撫でられていたからだろうか
(マイは全く気づいていない)
◆
「っぷはー! あ、ゴールド!」
再び水面から顔を出すとゴールドの背中が見えた
なぜ不思議に思わないのだろう、それが不思議だとリューは思う
「マイ!? それにアルファ!?」
「あるふぁ?」
「ああ、オレのポケモン。さっき生まれてよ」
もの凄く久しぶりに会ったと思ったのは、出会ってから
いつも一緒にいたからであって
「ゴールド!」
「心配させんなよ、ばか!」
よいしょ、と策を超えて超えると、そのままの勢いでゴールドの胸の中にダイブする
口調の割りに笑っている
「ゴールド、今すぐエンジュに戻って試合するよ!」
「ああ、わかってるって!」
新しい仲間のアルファをボールに納めながら歩き出す
後ろを振り向くとコウとアヤがようやく陸に上がっている姿が見えた
心の中で、ありがとう。と言う
この二人には、またどこかで会うかもね。と歩きながらいうマイの顔はいつもと違う顔立ちで少し大人びていた
(お前さ、服濡れてないんだな)
(うん、案外ぬれないもんだよ)
(案外って……まあ、いっか)