二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.57 )
- 日時: 2011/04/07 19:48
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
第161話 VSマツバ!!
「僕が好きなもの、それは蝉」
(急に語りだした……!!)
マツバがバトルステージに優雅に立つと、片腕を上下に上げ下げしながらこう言った
「蝉とは、本当に儚い存在だね。声はするのにこちらからは見えない
そう、まるで——ゴーストのようだ」
「……ゴーストタイプとかけてるのかな」
口元に手を軽く押し当て俯き加減になり、ぼそりとつぶやく
聞こえたのか聞こえていないのかはさておき、マツバが勢いよく両腕を上げた
「さあ、そろそろ茶番はお終いさ。バトルを始めようか」
(そっちから言ってきたじゃん……)
「先行は君でいいよ」
は、はい! とやはりジム慣れはしていないのか声がほんの少し高くなる
リラックスしてけよー。とゴールドが言ってやり、マイを安心させた
「じゃ、お手合わせお願いしますねっ——ピーくん! 頑張って行ってきて!」
「ピーくん……ピカチュウか」
※ここの挿絵です
「僕はコイツで行こうかな。ゴース!」
「ゴースト……一般的なゴースタイプか」
自信で満ちた顔で出されたポケモンはマイのいう通りのゴース
全身、見る限り透けていて向こう側が見えている
なんと表現していいのか説明がつかないほどあちこちに移動していて
すでに攻撃態勢なんじゃないかと、マイは悟る
(これって空気抵抗に逆らえないから?)
「おっと、もうゴースについて見破ったかな」
「!」
マフラーを脱ぎ捨てるようにおくと、先制攻撃してもいい、と言ったのに
先に指示を出した
「ゴース、あれを」
「んなっ先に攻撃してもいいって言ったじゃん!」
「気が変わってね、さ。君の攻撃をどうぞ」
へ。とポカンと口が開いて閉じない
マイが話している間に攻撃はすんだとでもいいたいのか
「僕の攻撃はすでにすんだよ、さあ?」
「むー……なにしたんだ——あ」
何かの変化に気づくマイと同時にゴールドも隣にいるヒスイさんに耳打ちをする
「マツバがやったのってよ、ゴースが空気抵抗できないから、自由に動き回れるように……」
「その通りじゃ。ゴースは見ての通りガスみたいで、自由に動けない
そんなゴースを自由に動かすには、空気をなくす——これでお分かりかな」
ああ。と顔だけ真面目で口元が上がっている
少しだけ、マイを試しているようにも思える
「ゴースの動きが、止まってる!」
「ほう。やはり君はどこか違う視点を持っているね」
「ゴースとピーくんの周りがドーム状の空気に包まれてる感じ……ピーくん! かみつく!」
おかしなステージ変化に気づいたまではいい
しかし、ゴースの変化には気づいていなかったマイ
「あれ!? ゴースの動きが早いよ……」
「そう、ここはまさにゴースのための空間さ。この閉鎖空間を抜けることが——ってなに戻してるんだい!?」
すばやさのあるピーの攻撃をよけられて、黙っていたマイではない
マツバのある言葉によりポケモンを代えた
なぜマツバが言葉を上げたかは、説明の途中でマイが入れ替えたからである
(キューくん! 君なら出来る!)
(マイの口調が違うような気がしてきた……)