二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.58 )
日時: 2011/04/07 19:48
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第162話 炎タイプって最強なん?

「キューくん、火炎放射でこの空間をあっつくしてっ」

空間の中にボールを投げつけキューくんこと、ロコンを繰り出すと
そのまま出した勢いで指示をする
マツバが`火炎放射`という言葉を聞くと眉をピクリと動かした

どうやら、何かまずいらしい

「何するんだマイのやつ……」
「まーまー見ててよ〜」

ニヤニヤと口元を笑わせながら楽しそうに空間を見つめる
空間……ドーム状となっているのだが変化が見当たらない、それでもマイは動じはしなかった

「——そうか! この仕組みわかったぜ……!!」
「わかった? この前テレビでやってたんだよー」

マツバのゴースが作り出した空間は空気がない、と言った
しかしゴースはゴース。完璧な真空状況は作り出せない、そのもしかしたら。
にマイは賭けてみたのだ

ピー(ピカチュウ)やフィー(エーフィ)のように大型の技を出せない
この空間ではどのポケモンでもゴースのスピードには勝てないのだ
その大型の技を出せるのは、キューや、アルファなのだが、アルファはまだ孵化をしたばかりでレベルが低く技をあまり覚えていない
なので、キューを選択したのだ

「キューくん、いいよいいよー! もっともっと炎ガンガン出しちゃえ〜!!」

両腕を上下に上げながら叫ぶマイを満足な顔で見つめるなぞの影
——まあ、セレビィなのだが

キューは、小柄な体系には似合わないほどの巨大な炎を出し
空間を炎で包み込み、ゴースに地味かつ勢いあるダメージをくらわす

「……ここまでみたい、だな」
「ふえ?」

マツバが諦めたかのように首を横に2、3度ふるとボールに手をかける

「この空間が、君のロコンによって破壊された時、このジムの天井も崩れてしまうだろう……」
「え〜!! じゃ、じゃあっそのゴースまだまだ元気なのに交代させちゃうの!?」

あうあう、と足をならしながら言葉を放つ、その時だ


——どう、どうん、どうん
ジム崩壊の寸前の音……?いや音ではない、衝撃がジム全体を包み込む

そして、ついに恐れていたことが


「マイッ……!!」

空間の中で燃え盛る炎に耐えれなくなったドームが爆発
その一瞬でゴールドが駆け出した

「わっ!」
「伏せろ……!!」

困惑する暇もなく言葉通りしゃがみ込むように伏せると身体を守るように
ゴールドが自身の身体で包み込んだ

(ゴールドのむ、胸がっは、はずかしっ)

飛び散る炎がジムに舞う、まるで火桜のように——