二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.61 )
日時: 2011/04/07 19:49
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第165話 体験しましょっ!

ミルタンク体験、家族の方はこちら。
っと、案内されて、作業着も渡された。
マイはマイでサイズが大きくて手元がぶらぶらとしていてやりにくそうだったが、アイスのためなのか張り切って言われた通りにミルクを取っていた。

隣でゴールドも順調にやっていて、やっぱり手先が器用なんだなあ。と横目でマイが見ていた
その時、チラとゴールドも横目で見てきて目が合う

少しばかり気まずい気もしたが、すぐにゴールドが話題を振った

「オレとお前、今家族って事になってるわけだが……どうしてだ」
「わたしがそうしたんだよ?」

きょとん、として首を傾げる
茶色の髪が片目を隠して見えにくそうにするもんだから、ひょいっと耳にかけてやった

「? あ、ありがとう……?」

急なことに戸惑いながらもキチンとお礼をする
特にお礼など期待してなかったゴールドは、作業にとりかかっていて気づいていなかった

「なかなか難しいね、これ」
「そうだなー……」

隣同士で乳搾り中。先ほども書いたようにゴールドは手先が器用
しかし、マイは不器用で細かい作業が合わないようで苦戦をしている

「つかれちった〜」
「そうだなー……」

ふあー。と中腰になってやって疲れきった腰を落としながら言う
ゴールドは真っ直ぐ向いて真剣に取り掛かっている姿が見える

(やっぱりすきだなあ……ゴールドの真面目な横顔)
(マイは不器用だからな、オレが二人分とんねーと……)

しばらく黙っていた二人はそんなことを考えていたのだった


「そろそろ良いですよー」
「はーい。ほらマイ、行くぞ——っし」

担当者が様子を見にきてミルクの量を目で確認したらしく、OKのサインを出した
ゴールドは片手で自分で搾った分のミルクと、もうひとつ余った手でマイの搾ったミルクを持ち上げる

「自分で持てるよー?」
「気にすんな!」

次に案内された場所はアイスを作るメーカの前だった
大きい機械ではなく小型の機械で作るらしい。上にぽっかりと穴が開いていてそこからミルクを流すシステムのようだ

「慌てないで、ゆっくり入れればいいからね」
「……と、あぶねー」

忠告されたが少し難しいのか、少々こぼしてしまった
隣でも同じ作業をしているゴールドと同年代くらいの男の子も同じように苦戦を強いられていた

「あとは、流れたミルクを、このハンドルでグルグル回せば出来上がりよ」
「マイ、やるか?」
「う、うん!」

ある程度固まりそうな状態でゴールドがマイにパスした
流れた先のミルクが少し色が濃くなってアイスらしくなっているのが透明なカプセルのおかげでよくわかる

(あと少しで完成だな)
(そうだね、がんばるぞー!)
(こぼすなよー……隣の坊主、やるじゃねーか……)