二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.62 )
日時: 2011/04/07 19:49
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第166話 ようやく完成!

「でけたー!」
「ようやくかよ……味見してみるか——お、美味い」

わーい! と両腕を上下に振って喜んでいるマイ
カプセルの蓋を外して、ゴールドが人差し指でアイスをちょびっとすくい口に含める
まだ、ミルクの味もするような気もするけれど、美味いといえば美味いらしい

「あ、出来ましたか? では、あちらの席でごゆっくりどうぞ」
「おー……なかなかいい場所じゃねーか」

味見をしている二人を見て、同じ担当者が来て笑いながら言った
アイスを食べるのにはちょっと似合わない気もした和室の部屋に案内され、
横長の机に隣同士で座る、和室なので正座をしている(つもりである、二人とも)
かなり大きな窓からミルタンクたちが青々茂った草を食べているのが見える
既に何名かが座っていて、どの顔も楽しそうな顔をしていた

「おいし〜」

ふにゃ、と目を瞑り本当に満足そうな顔をしている
カプセルに直接持ち手の長いスプーンですくいあげるたびに幸せそうな声が漏れるマイ

『アサギシティの港に`イッシュ地方`から来た船がもうじき来るようです。
この船はアサギシティからタンバシティにと向かうらしく、許可を得た者は乗船できるそうです』

隣の人がつけたTVから聞こえた名前のシティはマイとゴールドが次に向かうシティ
知らずと口元が上がる

「ゴールド聞いた聞いた!? おっきい船で沢山の人が乗ってるってことはバトルし放題ってことだよ!」
「クルーズ船客だからな、オレたち許可されるわけ……されるわ」
「ほんとに!?」

スプーンですくっていたアイスを一気に口に流し込む
目に輝きがまして金色の目がゴールドを捉える、次の目的はそっちに変わったらしい

そんなマイを楽しそうな見ていたゴールドが話された内容を聞いて、TVを見る
これぞ豪華客船! と云ったこれまた素晴らしい船で、知っているらしいゴールド

「なんで許可できるの!?」
「オレ、あの船の常連だったから。顔パスでいけるぜ」

`顔パス`というマイには縁が無い言葉に身を固め、硬直させる
両脇をぴったりとくっつけていて「そんなに緊張するなよ」とゴールドが肩を叩いてやる

「えへへ……ゴールドは顔パスだけど、わたしは大丈夫かなあ」
「なんとかなるだろ! 大丈夫! オレの知り合いの奴いるからさ」

なら、大丈夫だね! と笑ってまたアイスを食べる
平和なやつだなー……と飽きれるもするが、まあ昔のマイと比べたら断然いい方だからいいか。と片付けてしまうゴールドであった


(さてと、アサギシティに行くか!)
(おー!)