二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.68 )
日時: 2011/04/07 19:55
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第170話  限界ギリギリ

まだ目は覚めていないけれど感覚とポッポの鳴き声が聞こえる。
ぺたん、と見た目寝ているマイの額に、ひやりとして、軽い粘着がある物を貼られる。

「んッ」

急にされた事にマイはビクッとして、まだ眠そうな目を開ける。

「ゴールド!?」
「ばっ朝からデカい声出すなよ」
「ご、ごめんね」
「よくあるこった。気にすんな」

今だ状況を理解していないが、ゴールドに迷惑掛けた、と慌てたマイが急いで詫びる。
そんなマイに頭を一撫でしてやり、あのお馴染みの台詞を言って、しゃがんでいた身体を伸ばす。

「お前また無理してたんだな? 朝起きて顔みたら真っ赤だったんでよ、びびったぜ」

二段ベットの上に手だけ伸ばして、ごそごそと何か作業している。

朝から人の寝顔みたんかい、と心配そうに二人のやり取りを見ていたバクたろうは思った。

「えぇ〜無茶したつもり無いんだけどなぁ……」
「馬鹿言え、だったら朝から熱さまシートは貼らねぇよ」

ほらよ、と二段ベットの上での作業——鏡をリュックから取り出すのだけだが、鏡を差し出して顔を見るように手に握らせてやる。

「……うあ、顔赤い」
「全く、マイはまだまだ餓鬼だよなあ」
「まっままままま」
「んだよ?」

突然自分の名前を呼ばれて、驚きの隠せないマイ。
ゴールドが言葉を言いつつ、顔を近づけて、またマイを混乱させる。

「か、顔が近いよぅ〜」
「! わ、わりぃ」

もはや熱だけの顔の赤さではない。


——身体が熱くて死んじゃいそう……!


限界に近い、まさにマイがおかしくなる。
そんな危ない時、ある人物が、この部屋の扉をノックする音がした。

(誰だ!?)
(あ、危なかったよー……)
(あの〜)