二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.77 )
- 日時: 2011/04/07 19:59
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
第179話 無敵?
身構えるマイに"R"は警戒心を解くためが近寄る。
腰についているボールを確認し、マイは油断を見せない。
「ひまわりとたいよう。知ってることを言ってごらん?」
「ッわたしがひまわりで、ゴールドがたいよう」
ボールを持った手を挙げようとしたのに、それさえも阻止された。
諦めたようにマイは知ることを話す。
「ねえ、どうして"ひまわり"と"たいよう"だと思う?」
「あなたには、関係ないでしょ」
「ひっどいなぁ? まあ、無理ないね」
今度は馬鹿にしたように笑う。
この時、既にバトルは始まっていた。"R"がマイの手を放したから——
「リューくんッいっちゃって!」
「ゾロアーク、行くんだ」
マイが出したのは一番のパートナーのハクリュー。
この暗い部屋に負けないくらいの輝きを放つ。
対するはマイの知らないポケモン。図鑑を置いてきたのが後悔だ
——たいようをみるひまわりみたいだね、きみは
——おじさんだれ?
「リューくん!?」
攻撃を指示する前にハクリューが倒される。
瞬きする暇もない
——おじさん? はは、おもしろい子だね
——お、おもしろいかなあ
「お次は、どうする?」
「キューくん!」
無傷のゾロアークが威風堂々とステージに座り、こちらを見ている。
どこかその表情は悲しそうで。
マイが声を上げてから約2秒、ロコンが飛び出して戦闘態勢に入るまでが3秒
合計5秒の間に、"R"は攻撃を指示してしまう。
「遅いッ名前を言ってから繰り出すのはタイムロスだ」
「……!」
正論を言われてマイは反論が出来ずに、どもってしまい相手が有利となる。
そんな弱気な姿を"R"はなんとも思わないのか、次のポケモンを出せ。という
勝負はもう分かっている。マイの敗北だ。それしかない。
「悲しむのは終わりにしたいか? ラストのポケモンを出すがいい」
「——ん。…………10万ボルトッ!!」
今まで名前を呼んでから繰り出していたので、いつもの動作になれていないのか声がなかなかでなかった。
しかし、それがまたよかったのか。"R"の指示が遅くなり、ゾロアークに小さいながダメージを与えた。
「! やるな……」
「ピーくん! 頑張って! 電光石火!」
「だが……」
やった! と嬉しさを顔に表している間に、違う笑みを浮かべる"R"
マイのその一瞬の油断が、この悪夢を終わらせるのだった。
「ピッカァ!!」
赤子を投げ飛ばされるようにピカチュウが宙に舞い、マイの腕の中に落ちる。
息は無かった。
(う、そ……でしょ?)