二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.80 )
日時: 2011/04/07 20:02
名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)

第181話 ラブラブカップルのry

「ん〜やっぱり普段着が楽だよ」
「そうだよな。肩こるし……」

ぐっと背伸びしながら廊下を歩くマイ。隣では肩をグルグルとまわすゴールド。
ピカピカに磨かれた廊下の先には階段。そしてそれを上っていけば、バトル会場。
澄み切った青空の下で爽快にバトルが出来る。

「バトル会場まであるなんて、すごいよね」
「ああ。でもよ、ここのトレーナーふたり組みって感じしねえか?」
「そういわれてみれば……」

キョロキョロと見渡すと、どこもかしこもダブルバトル状態。

「ダブルバトルかー……」
「んだよ。オレと不満か?」
「そっそんなことないよ! た、ただ——」

口元に手を当て困り顔。一歩前に出てゴールドはマイの顔を不満そうな顔で見る。
慌てて両手で顔の前を何度も交差させ、違うよ! といい、そこまで来て言葉が詰まる。

「ダブルバトルってコンビネーションとか必要なんでしょ? ポケモンとか、わたしたちとか……」
「あー。それは問題だな。そういやオレまともにバトルしたことねえし」

珍しく正論を述べるマイに、そうだなーと考えるゴールド。
なかなかいい案が出ないのか、迷いはてる。

「ここはやっぱりお前が行くべきだと思う——」
「……わーお」

シングル戦でもいいんじゃないか、と思った矢先、ふたりの前に大きな影が。
ふたり組み。どうやらカップルのようだ。

「ボーイにガール? あたし達と勝負しないかしら?」
「望むところです!」
「オレの台詞!」

ハイテンションで話を持ちかけてきた女性は、20代前半といったところか。
腰まである金髪のロングヘアーを可憐に揺らす。
どこで火がついたのかマイの目が燃えている。ゴールドの言葉からいくとゴールドが言おうとしていた台詞を取ったらしい。

「可愛い子たちじゃないか。ボーイ君の名前は?」
「オレはゴールド。こっちはマイっス」
「マイちゃんにゴールドくんね……覚えたわ。あたしはコレット」
「トムだ。以後、よろしく」

握手をするゴールドとトム。その様子を一歩後ろに下がっているマイが黙ってみている。
そんなマイをみたコレットは長身な身体をゆっくりと降ろし、マイと視線をあわせ、微笑えんで落ち着かせた。

「トム、あたし達の実力みせてあげましょう!」
「ああ! 身体は2つ、心は1——「早くはじめてください」……わかった、行くぞ!」

ぐだぐだと話をしようとするトムに催促をするゴールド。ある意味すごい。
トムは赤く染めた長い髪をかきあげると、コレットからボールを受け取り空へと投げた。

(シキジカ!)
(し、しきじか?)