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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.90 )
- 日時: 2011/04/07 20:08
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
開かれた未来
この物語りは、歯車がそれぞれの場所で動いていた物語り——
「なぁ、マイそれ何だ?」
「あのねっわたしが考えたポケモン」
「へぇ……名前は?」
——えっとねぇ……"スイクン"!!
サニー地方とは、名前の通り"太陽"の国。
「禁忌子!? この子を処分するんだ!!」
太陽のように光り輝く瞳は、禁忌の印。
輝いてよいのは太陽だけなのだから——
「待って! この子を殺すなんて、そんなの出来ない!」
今まで生まれてきた子供は殺されるか、どこかへ流されるかで、
生き残っている生存者は少ない。
「ごめんね、ごめんね。あなたが"ソウルシティ"で生まれなければ……」
マイの住んでいたシティ……ソウルシティは"魂が呼びかう"街
ソウルは他のシティと違い、独特の宗教があった。
「金晴眼<きんめ>の子が生まれただと!?」
瞳の色が"金晴"だけで、恐れられてしまう。
だが、それはソウルシティだけで。他の地方では普通の子として扱われる。
「あなたは希望に溢れる子でこのシティで育って欲しかった
たとえ禁忌の子であっても、"希"に生まれる子でいても、ひとからは頼られる、"依"存だってされてしまう子になってね——さようなら"マイ"」
ソウルシティから近いこのシティの寺院にマイは——置かれた。
「マイか——あふれる希望の"希"に、天の声を聞くという意味の"依"……ってか?」
このマイがソウルの歴史をかえるとは、まだ誰も知らない。
「ははっ。可愛いねぇ、食べちゃいたいくらいだ——」
そう言って、彼はマイのデコに軽く唇を落とし、微笑んだ。
寺院、一角の部屋の闇で、金色<こんじき>に輝く瞳が"2つ"
(さあ、マイちゃん。しばらくは退屈させないでくれよ?)
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