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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【APヘタリア】夢幻迷宮【RPGパロ】 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/09 18:48
- 名前: ひいらぎ ◆brUNnJvSqY (ID: W0tUp9iA)
act.1
——AM 3:07
「…や、やっと…終わった…」
最後の一コマを書き終え、そのまま机に突っ伏しそうになったところを抑えて、思い切り伸びをするとばきばき音が鳴る。
これでぎっくり腰にでもなったらシャレにならないですよ、本当に。
原稿をまとめ、つけペンや墨をしまって、ひいておいた布団にもぐりこんだ。
徹夜続きで目の下にできたクマがひどい。
これでしばらくはぐっすり眠ることができると思うと今まで頑張ってきた自分をほめたくなる。
ゲームの限定目覚ましを6時に設定して目を閉じるとしばらくして意識は闇に沈んでいった。
************
「…き……へ……て…きて…」
確かあの目覚ましは『お兄ちゃんっ朝だよ!早く起きて〜v』だったはずなのですが…。
それに、声が女の子じゃない…?まさか、間違えて注文してしまった?
でも私がそんなへまをするはずは…。
「菊ー!大変だよーっ起きて起きて〜っ」
「………フェリシアーノ、君ですか?」
「うん、そうだよっ。それより大変なんだよっ」
むくり、と体を起こして覚醒しきっていない頭をフルに回転させる。
昨日の夜、私は家でちゃんと寝ました。フェリシアーノさんのお家にはお邪魔していません。
ましてやそよ風が吹くような場所で寝るようなことはしていませんし、
そよ風が吹いたとしても、森の中でなんて、さすがに寝ませんよ?
「………………トリップ…?」
だんだん覚醒してきた脳が弾き出した答えは、”トリップ”。
まさかそんなことがあるわけないと思いながらも、現実では、普通に生きていればありえないようなことが実際この身に起こってしまったのだからそう思わずにはいられなかった。
to be continued
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