二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【APヘタリア】夢幻迷宮【RPGパロ】 ( No.3 )
日時: 2011/04/10 11:32
名前: ひいらぎ ◆brUNnJvSqY (ID: q.GNWgNw)


act.2

フェリシアーノ君は混乱してしまっている上にルートヴィヒさんも何が起こったかよくわからず混乱しているようだ。
おそらく、この中で一番状況を飲み込めているのは私でしょうから私がしっかりしなくてはなりませんね。
「ここには私たち以外はいないのですか?」
「ううん、いるよー。アルフレッドとかアーサーとか…いつもの五人」
しかしその五人の姿はどこにもない。
嗚呼、嫌な予感しかしないのは私だけでしょうか。
「あのねーアルフレッドは探検だー!って言って、アーサーはそれを止めるためになんか一緒に行っちゃって、イヴァンは楽しそうだからーってどこかに行っちゃって…フランシス兄ちゃんと耀は朝食作るからって水の音がするほうに行っちゃった。
俺たちは菊がまだ目を覚まさないからここにいたんだー」
「…ありがとうございます」
フェリシアーノ君よりも私は起きるのが遅かったのですか…。
でも徹夜続きだったので仕方がないですよね。
そんなことより、どこまでも自由な方たちを一か所に集めなければなりません。集めるとしたらフランシスさんたちのいるところでしょうか。
「フランシスさんたちはどちらのほうへ行かれたのですか?」
「えっと、こっち…だった気がするー」
「いや、俺が見たときはこっちだったぞ」
「えー!こっちだよー!」
「いや、しかし…俺は確かにこっちへ行くのを見たんだが…」
………ああ、私たちは合流することができるのでしょうか。
二人に気づかれないように息を吐いた。
「あれ、本田君おきたんだー」
「あ、イヴァンさん。おはようございます」
「ドーブラエ ウートラ。何してるの?」
がさがさと生い茂る草をかき分けて歩いてきたイヴァンさんはどことなく黒いオーラを放っている。
いつものことですが、より一層強くなっているというか……何かあったんですかね。
あまりイヴァンさんを刺激しないようにしないと何が起こるかわかりません…。
「ああ、イヴァンちょうどいいところに来たな」
「ヴぇっ……」
「フランシスがどっちに行ったか覚えてないか?」
「えー水の音がするところは東だよ?」
太陽の位置から見るとね、とイヴァンさんはルートヴィヒさんとフェリシアーノ君とは全く違う方向に歩き出す。
……つまり、二人とも間違っていたということですか。
落ち込んでいる二人に声をかけて、私たちはイヴァンさんのあとをついて行った。




to be continued