二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 雷門学園生徒会! Ep4 ( No.11 )
- 日時: 2011/04/12 15:37
- 名前: 月影(別PC) ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
- 参照: 元「蒼月白星鏡」です。長いので改名しました
【極秘任務】
あれから丁度1週間。
一同反省したみたいだが、やはり未来が怖い。
「ハァ…」
そんな未来は、溜息をつきながら廊下を歩いている。因みに放課なので問題ない。
「わっ」
「…何がしたいの、庵蜜」
未来を驚かせた(失敗したが)のは、【朱鷺本庵蜜】。
学年で頭脳だと、常に未来と鬼道と渡り合う天才。
運動も、未来と同等ぐらい。つまり、神である。
しかし、唯一苦手なのが機械関係。
技術の時間で、パソコンを普通に使っていた筈らしいが、何故かコンピュータウイルスに感染してしまった程。
「いや、機嫌悪そうだったから」
「機嫌が悪い訳じゃないんだけどさ。ちょっと、ね…」
「ふぅん… で、どうして?」
「いや…その……」
未来によると、どうやら学園祭に出す出し物は決まったらしい。
しかし、それの要の部分がまだ未定、のこと。
「で、その要…って?」
「教えたらつまらないでしょ」
「ねぇ、教えt「教えないって何度言ったら分かるんだ女好き」え?!私女好きじゃないよ?!!」
そんな庵蜜を余所に、未来はスタスタとその場を去ってしまった。
「未来さん」
「!」
教室に入ろうとした未来を止めたのは、理事長の【雷門夏美】。
一応、生徒だが、普段は理事長室にいる。
成績は良い方だが、運動が壊滅的。
「どうしたんですか、夏美さん」
「私に対しては敬語じゃなくて良い、と言った筈よ?」
「理事長じゃないですか、敬語じゃなくっちゃ」
お互いニッコリと微笑む。
背後からは、黒い何かが漂っている。
「で、何の用ですか?夏美さん」
「貴女達に、解決して貰いたいことがあるの」
「私達に? …生徒会のことですね」
「えぇ… このことは、貴女達以外の生徒には知られたくないの。極秘で頼むわ」
「…そんなに大変なことですか」
少し呆れ気味で言うと、夏美は胸ポケットから封筒を取り出した。
「それなら、知られませんね」
「お願い、貴女達しか居ないのよ」
「…理由は後で教えて下さいね。円堂達には、次の会議で教えておきますから」
「ありがとう」
一つ礼をすると、夏美はその場を去った。
誰もいない屋上。
立ち入り禁止の為、入ることが許されないのだ。
しかし、何故かそこに未来が居る。
未来曰く、夏美からの了承は得ている、とのこと。
「そんなにバラしたくないって… 急用か?」
少々面倒臭げに言いながら、封を開ける。
中から出てきたのは、一枚の白い紙。
表に返すと、長々と文章が書かれていた。
「えっと… 何々?」
その内容は、未来さえも驚くものだった。
「なッ…?! そんな…!これは緊急で会議を開く必要がありそうだ… 早く解決しないと…!!」
「"マーク・クルーガーへの虐め"を…!!!」
夜の校舎。
誰も居ない筈の教室に、誰か居た。
一人は、翠の瞳が美しい少年。しかし、それを上回る鮮やかな緋色が、彼の体を染めていた。
もう一人の姿はよく見えない。
背が高い訳でも無いし、低い訳でも無い。
強いて言うなら、そいつの手に持っている物が見える。
持っているのは、元々銀色だった筈の緋色の金属バット。
「…」
少年は、何も喋らない。喋れない。
「フェンリルに制裁を。マーク・クルーガーに制裁を」
少年の目の前にいる誰かが言うと、金属バットで少年の頭を思い切り殴った。
—続—
この話から、魔狼(フェンリル)編が始まります。
殴られたのは、一体誰でしょう?(ニヤニヤ((((((((