二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星空書斎【イナズマイレブン小説集 短編リク受付開始】 ( No.78 )
日時: 2011/04/28 19:17
名前: 月影(別PC) ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)

                    欲と望みで連なる鎖 〜Wish from hell〜




「欲を持って御免なさい」

果てしなく高い天井を見ながらアナタは言った。
モノ無きモノに向かっても、返事なんかしないのに。

「罪を償う勇気を下さい」

涙を流しながらアナタは言った。
涙を流しても、今のアナタに振り向く人なんていないのに。

「あの人に従ってしまって御免なさい」

赤い瞳を持つアナタは言った。
その瞳には、絶望しか映らないのに。

「一度だけで良いから、時を戻して下さい」

果てしなく高い天井に向かって手を差し伸べながらアナタは言った。
不可能なことを望んでも、誰も出来る筈が無いのに。

「誰かを救える力を下さい」

唇を噛みながらアナタは言った。
朽ち果てた右足で、歩くことさえ出来ないのに。

「あの人の世界を見れて幸せでした」

少しだけ微笑みながらアナタは言った。
その微笑みを見ても、誰も幸せになんかなれないのに。

「人を傷つけてしまって御免なさい」

拳を強く握りながらアナタは言った。
誰かに怒りをぶつけても、残るのは傷付いた人だけなのに。

「もう一度、あの人の世界を見たいです」

紫色の石のペンダントをぽとりと落としながらアナタは言った。
鈍く光るだけで何も生まれはしないのに。

「これ以上誰も傷つけません」

弱く叫びながらアナタは言った。
左足で石を粉々に踏んでも、欲を断ち切れる筈なんか無いのに。

「だから許して下さい」

右手を心臓に当てながらアナタは言った。
アナタの叫びなんか誰も聞く耳持たないのに。

「どうして、こうなったんだろう」

吹く筈のない風が頬を触れながら私は言った。
誰が何かを喋っても、ただ時間が一秒過ぎていくだけなのに。

「私はアナタが好きです」

狂ったアナタに向かって私は言った。
今のアナタは狂っていない筈なのに。

「君を守れなくて、




















         私が弱くて御免なさい」

                    一瞬、時が止まった気がした。
(一瞬の、閃光となれ)
(一瞬の、奇跡となれ)


*Postscript(後書き)*
何なんだろうね、これ。「これ、何?」って訊かれたら、私はこう答える。
「ただの自己満足です」と。リクエストだろうが何だろうが自己満足とこたえr(ry
だって、事実だし?(((((
私はどんなキャラでもSにさせたいようでs((ry
例えそれがリクエストでm(((ry
タイトルの訳は「地獄からの願い」です!
夜桜、リクエストありがとう☆