二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星空書斎【イナズマイレブン小説集 短編リク受付開始】 ( No.80 )
日時: 2011/04/30 19:05
名前: 月影(別PC) ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)

                   〜こがねいなずま〜



太陽の光が、柔らかく世界を包む。
稲妻がトレードマークの学校。
正門前に、一人の少女が当たりをキョロキョロしていた。

「此処で、合っているのかの…?」

どうやら、迷っているらしい。

「もし合っているのなら、此処が雷門———「おい、こんなトコでなにやってんだ?」

ふと後ろからかけられた元気な声。
オレンジ色のバンダナを頭に付けている少年が、声の主の様だ。

「…御主、此処は何処じゃ?」

「…え?」

今の時代に合わない言葉遣いに戸惑う少年。
無理もないが。

「だから、此処は何処じゃ!?」

「えぇ!?否、えっと…雷門中だけど……」

「そうか…」

少女は、安心したのか、ホッと息をついた。

「き、君は一体…?」

「わらわは今日からここに転校してくるのじゃ。御主、名は何と言う?」

「俺か?『円堂守』!雷門中サッカー部キャプテンだ!」

「円堂守… わらわは『黄凪泉』じゃ。よろしくたもう」

「ああ。こっちこそ、よろしくな!」

お互い、ニコッと笑う。
その時、円堂が何かを思い出したかの様に、こう言った。

「なあ、黄凪!転校してきたんだったら、此処のこと分かんないよな?だったら、俺が案内してやるよ!」

と。

「!?な、何を言う!御主はサッカー部に入っておるのだろう?そんなの良い訳———「大丈夫!ほら、行くぞー!!」ちょ、待ちたまえ!」

がっちりと捕まれた左手。
幾ら身体能力が良くても、男子の力に勝てる筈も無く、ただ振り回されるばかり。
太陽の光を、彼女の漆黒の髪が照り返した。















学校をグルッと一周しつつ、説明もした。
正直、説明力不足なので分からないところが多かったが、ご愛敬として捉えることにした。
そして、円堂が最後に説明した場所。

「最後に、此処が俺達の部室だ!」

二人の目の前にあるのは、倉庫。
誰がどう見たって、倉庫だろう。

「(これが…部室?)」

当たり前の反応。
倉庫を部室にする発想は、まず無いだろう。

「一見ただの倉庫に見えるけど…」

自覚はしている様だ。

「俺にとって、雷門中サッカー部にとって、かけがえのない場所なんだ!」

「こんな…倉庫が、かの?」

「ああ!」

太陽よりも眩しい笑顔で答える。
思わず、泉は苦笑い。

「それにしてもさぁ」

「?」

「お前の眼、綺麗だよな!」

「!?」

思わず照れる黄凪。
円堂はその行動に対して、頭に疑問符を浮かべている。

「何か、可笑しかったか?」

「可笑しいであろう!いきなり「眼が綺麗」だとと言われて、驚かない筈がないであろう!?」

「そういうもんなのか?」

「そういうものじゃ!!!」

照れているのか、怒っているのか分からないが、必死に反論しようとしていることは確か。
黒い髪を激しく揺らしている。

「けどさ、ホントだぜ?こんなに輝く眼、俺、初めて見たもん!」

「なっ… 近い!御主、近すぎるぞ!!」

視近距離だからである。
下手したら、昼ドラとか月9ドラマの勢いに持って行けそうなくらい、近いのだ。

「こんなに綺麗で、こんなに輝く金色の眼。まるで、















                        太陽みたいだ!」



          —————そなたの太陽に輝くその笑顔に、

                  そなたの火花の様に弾けるその声に、

                     わらわは好きになりました—————


(お前の瞳に、恋したんだ)
(御主の笑顔に、恋したんじゃ)

*Postscript(後書き)*
一言で表すと、この短編は自己満足でしか成り立っていませn(ry
藍蝶さん、リクエスト有り難う御座いました!