二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ曲小説集】色蝶の行く先 ぷらす  ( No.116 )
日時: 2011/05/02 15:43
名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)
参照: 仁万歳\(^o^)/

Ю蒼ノ蝶

第1話



此処はとある町、とある場所。
雑把に言うなら東京。


「ねぇ、藍ちゃんの新曲聴いた!?ヤンデレな感じたまんない!」
「え〜、紫様でしょ!私あーゆー感じの歌手大好き!」
「いや、慧君だろう!かっこかわいくてもう襲いt((殴」
「樹鯔様でも良くない?落ち着いた雰囲気が好きかなー!」
「氷歌様もいいよね〜!あの大人な声!アタシ超ファン!!さっきのコンサートの売店でグッズ買ってきたしw」
「えっズルイ!……まぁいいもんね!私なんか出待ちしてたら本物の空君と会えたんだから!(すぐ逃げられたけど)」
「え!ふ、二人共何抜け駆けしてんの!?……オホン。雅ちゃんもいいでしょ。新人だけど人気鰻登り!」


数人の女子グループがワイワイ騒いでいる。
先程とあるドームにて開催されたコンサートの話題らしい。


「……うげっ、あーゆーファン吐く………」
黒いミディアムで金のメッシュが目立つ少女が発言した内容には、少々毒が混ざっていた。
「き、樹鯔ちゃん;ファンにそんな事言わなくても……;」
こちらは呆れ顔をした薄黄色のポニーテール少女。中々可愛い顔をしている。
「そうですよ……。毒舌吐く人だとは知ってますけど、そ、其処まで……?」
黒髪に金色メッシュのハネッ毛少年が言う。抱きしめt((((殴
「二人に同意見。俺は考えるのめんどくさいしw」
「僕、会話に突っ込んでいいのかな。」
「多分」
「うわ〜、暗くなる;」

上から、青が混ざった黒髪ポニーテールの少女。
黒髪ショートで前髪が微妙に長い少年。
また黒髪ショートの少女。
で、最後に黒の長ツインテール少女。


彼女達は、今ただでさえ厳しい芸能界の中で最もスポットライトを浴びている歌手達。
妖光 樹鯔。
月城 氷歌。
小鳥遊 空。
亜咲 紫。
小川 慧。
飛野 雅。
最後に顧崎 藍。

彼らは7人共「イナズマ・butterfly」に所属する人気歌手。
先程コンサートで歌ってきたメンバーだ。
勿論「人気」なのだから、来たファンは300は普通に超えた。
で、ヘトヘトで変装して街中を歩いていたという訳だ。
でも歩いているだけで疲れるのは疲れるんで、

「そ、そろそろ、事務所に戻りましょ。」

切り出したのは氷歌。

疲労回復を求め事務所に戻れば事務所前に出待ちだらけ。迂闊に入れば、(精神的に)死ぬ。

「う……う、裏口から入ろーよ!」

提案にのって、裏口から入る。途端に皆は座り込む。

「つっかれたぁ!藍〜癒して〜」
「無理でふ〜……慧君でも抱きしめときゃいいんじゃない〜?」
「え〜……殺すよ〜?」

いつも目が死んでる慧だが、今は何時にも増して死んでいる。

「何か……暑いですね〜……所長に扇風機でも出してもらいます?」

そう言ったのは、空だ。何故か所長でも逆らえない権力(オーラ?)を持っているので、頼めばそれくらい出してくれるだろう。


「あら、皆。此処にいたの?」

座り込んでもう力は無いとばかりに口々に口論を交わす彼等を見つけたのは、噂をすればの所長、瞳子さん。
空に対して権力が弱い為、ドンドン皆さんのコメントに押しつぶされる被害者。

「何です?……瞳子……しょちょー」

聞いたのは樹鯔だ。

「貴方達にちょっと仕事が入ってね。もしかしたらこの仕事で貴方達の人気は跳ねあがるかもしれない。」

ちょっと困り顔で言った所長。
それが皆の好奇心を擽る。

「貴方達の歌30曲以上が入ったCDをリリースする事に決めたわ。あ、2ヶ月以内で済ませて頂戴。もしくは1ヶ月。」

唖然とする歌手達をよそに、所長は去る。


我に返った彼達は叫ぶ。

「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!」


それは、半径1㎞の範囲で届いたという。

第1話 終わり

*作者息抜きすぺーす*
はい、すみません。設定完全薔薇結晶さんになってます← でもこれ辞めてたよな……
ごめんなさいね、こんな駄作<m(__)m>