二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ曲小説集】色蝶の行く先 ぷらす  ( No.119 )
日時: 2011/05/02 15:39
名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=cqKas11LTIs&feature=related

Ю第2話


深く聞くと、4人程事務所の子達を使える(←)らしい。


と言う訳でその子達の待つ音楽スタジオ「Butterfly・melody」へと移動した。


「……ここ?スタジオの待ち合わせ場所って。」

樹鯔があくびしながら指すのは、休憩所。

「うん、多分そうだと思うよ?所長の適当な説明を聞いてる限りでは」
「所長ただめんどくさいだけじゃない?」
「……そ、そうかもしれませんね;」

上から氷歌、紫、空。

しばらく談笑を交わしていると男5人組が休憩所に入って来た。

「疲れたな〜!アレほど歌ったの久しぶりだったかも(笑)」
「まぁ、お前はな。」
「鬼道……円堂傷つくぜ……;」

上からオレンジバンダナをつけた元気な男の子と、青いゴーグルをつけたいかにもクールという感じの男の子、
水色の長髪を赤いゴムでポニーテールにした女のk……否、男の子。

「吹雪、今日声の出が良かったな」
「うん、まあね。最近はいい調子」

白いツンツンヘアの男の子に、白っぽいハネ髪の男の子。


この光景を見ていて、7人の頭の上に疑問符が浮かぶ。
多分この子たちが待ち合わせの子達なんだろうが、数が一人多い。


「あ!君たちが所長に呼ばれて僕達を巻き添えにした人達っ……て、ええぇぇぇぇぇ!?」

白髪ハネ毛の男の子が言う。

「こいつら、この前のコンサート『claydoll・black』に出てた奴らか?」
「だとしたら、すっげースターじゃん!CMにもドラマにも『イナズマ・ミュージック』にも出てたよな!」
「俺等が、この国際的スターと歌うって訳か!?」

「あの、すみません。……誰?」

その場にいた皆が凍りついた。言ったのは雅だ。
いくら芸能界に疎くても、同じ事務所の人達だ。それくらい知っている筈だが……

「わ、わっ!みやちゃん駄目だって!……えーと、すみません。この子新入りで^^;」

しばらく空気が沈んだが、オレンジバンダナに回復された。

「俺、円堂守!あまり人気ないのは気にすんな!!」

小声で「(自覚してたんだ!)」というのが聞こえたのは気のせいか?

「お、俺は風丸一郎太!よろs「えー!?一郎太!?男の子!!?」女だと思ってたんですか?藍先輩……(泣)」
「俺は豪炎寺修也。宜しく。」
「一緒にドラマ共演したよな!」←紫
「僕は吹雪士朗!趣味は熊殺しで誕生b「其処まで聞きたくないわ。落ちこぼれ」うわっ妖光先輩酷ッッ!!」
「俺は鬼道有人だ。宜しく頼む。」
「あ、CM一緒にやったよね。コ〇ラの。」

「……ねぇ、何で5人な訳?4人って聞いたけど。」
慧が聞く。最もの疑問だ。
「あぁ、円堂が加わってな。急きょ5人になった」

まぁこれ話してると長くなるんで、適当に3時間経過。

「で、わらわと氷歌で”ナイフ”を歌う訳か。了解、覚えたから」
「相変わらず樹鯔ちゃん速いね。うん、覚えた。」
「ふ、二人とも十分速いよぉ!」

で、更に3時間経過。

「うわ……さすがお二人。言った内容全て完璧にこなしてますね;」←先生的な
「早く収録準備してくんない?パッパと終わらせたいの。疲れてるし。」
「それもそうですね。お願いできます?」
「あ、はい!」

で、レコーディング開始!



僕らは何時から 大人になるんだろう?
例えば初めて 誰かと愛し合った後?


あの日描いた理想を 諦めたとき?
都合の悪い現実に 目をそむけ始めたら?


鏡の中に映り 問い掛けてくる虚像
自己保身への本能 妥協の連続
叶わない夢は捨てて 普通の大人になるとか
そんな野暮な言葉と 僕らは戦い続けてる


僕らは大人になる 否が応でもそうなる
ただこの地球(ほし)に生を受けた意味を 知りたいだけだ
僕らは大人になる いつからか大人になる
ただその前に人を愛する意味を 僕は知りたいだけなんだ


いつの間にか時は流れ流れて 僕の身体は大人になってた
掛け替えの無いものと引き換えに 嘘で飾られていくよ


一方、中のほうはというと 大人と子供を繋ぐ重心に
深く深く突き刺さったナイフが 時間を止めたままだ


触れるものの全てを貫く切っ先の上を
素足で歩くような危うい選択
踏み出すことができない酷く臆病な僕は
代わりが効かない命の不便にイラついてる


僕が大人になって 見るはずの夢はどこだ
ただ大人になるためのその意味を 知りたいだけだ
僕らが大人になって 愛するべき人よ
僕らに夢を叶える術を どうか教えて


僕らの行く先に 広がる暗い闇を
切り裂いて進むだけの光を どうか与えてくれないか




「良い歌ですね!何か、子供っぽい大人向け、というか。正に樹鯔さんです!」
「何でわらわな訳?行き方分かんないし。」

まぁ、そんなこんなで”ナイフ”の収録は終了。聴きたい人参照からどうぞ。

第2話 終わり

*作者息抜きすぺーす*
こんちゃ。うわ、グダ文w
最近手作りにハマっている←