二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ曲小説集】色蝶の行く先 ぷらす  ( No.146 )
日時: 2011/05/04 11:19
名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

第1話



「皆、違う所へ行っても友達は友達。変わらないわ。」

高校生のお姉ちゃんが言った。そんな事言われても不安だよ……

私、桜井美紅は今日、中等学校の卒業式を迎える。

私の通う学校は小等、中等、高等、と、エスカレータ式である学校だ。
だから、友達はほとんどが此処の高等に行くと思ってたのに、聞いてみたら皆見事に遠くへ行くつもりらしい。
鈴ちゃんと蓮君はまだ2年だし、親友のめぐちゃん(芽茱)は京都に行くって言ってた。
何より、彼氏の海翔は、遠い異国へ留学する。

皆会えなくなったら私を忘れて、別々の親友、彼氏、彼女を作るのではないか?

そう思うと不安で、不安で、仕方が無い。昨日なんか、寝てる時に涙を流してたよって、お姉ちゃんに言われた程。

一ヶ月くらい前に戻りたいよ。

重い足取りで学校へ行くと、いろんなボードやら花飾りやらで飾られた校門に鈴ちゃん蓮君、めぐちゃんに海翔が待っていた。

「遅いよ〜美紅!」
「今日は緊張して、寝坊でもしたのか?(笑)」
「まさか、鈴じゃあるまいし」
「うるさいな!!猿蓮!!」

上から、めぐちゃん、海翔、蓮君、鈴ちゃん。

もうこの光景は見れないと思うと、涙が出てきそうになったけど必死にこらえた。

「お、おはよっ!あは、寝坊しちゃってw」

笑顔を繕い、声を出した。

「え……もしかして、鈴が移った?」
「猿蓮!それないでしょ!?大人しくバナナ食っときなさい!!」

この双子の喧嘩はもう、あんまり見る事は出来ない。

「アタシ達が卒業しても、この二人はそのままね」

めぐちゃんの笑顔は、酷ければもう見れない。だって、元々京都出身らしいし。

「だね。アレ、美紅ネギ臭いよ?」

海翔の苦笑いも次に見れるのは何年後?パティシエになる為、パリへ行くとの事だが、大方アイスが食べたいんだろうね。

「え〜、酷い。って行っても今日の朝ご飯ネギバーグだったっけ。」

※ネギバーグとは
 ハンバーグにネギを足した食べ物。ただし、ハンバーグ状のネギに少量の肉を足したと言った方が正しい。

「あっ!そろそろ鈴達準備しなくちゃ!!じゃーね、美紅姉!」
「じゃ、失礼させていただきます。」

二人は在校生代表として、卒業式の準備をする。小学校の時もこんな感じだった。

「アタシ達も教室行かなきゃ、8時5分、着席だよ」

時計を見ると、針は8時を指していた。

「きゃああぁ!は、早く行こッッ!!怒られる〜!!!」

全速力で走った結果、途中廊下を歩いていた校長のヅラが取れ、8時3分に座れた。
取れたカツラどうしたかって?拾う時間はありませんでした。

チャイムがなり、それに合わせたかの様に先生が入って来た。


第1話 終わり

*作者息抜きすぺーす*

いや〜、藍です。蝶書くのめんどくさくなってきた←
藍(らん)で呼んでもОk←
何かね、ぶっつけ本番で書くタイプだから、終わるタイミングが掴めないww
でも大丈夫!千文字超えたから!←