二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ曲小説集】〜本日晴天なり〜 ( No.24 )
- 日時: 2011/04/16 17:15
- 名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第6話
一つ、ため息をつく。
人は一つ溜息をつくと3歳老けるっていうけど、本当なのかな。
秀に会いたいな。
どうしたら会える?
何をすれば会える?
…………分かってる、分かってるよ。
会うには自分が如何すればいいかなんて。
やりたくないだけ。
怖いだけ。
こんな時、秀はどういうの?
その時、小さいけど、幻聴かもしれないけど、秀の声がした。
『君が死ねばいいよ。今すぐに』
そう。秀もそう思ってるんだね。
「分かったよ」
そういい、立ち上がった。
今は学校の昼休み。
ずっと座ってた机の椅子。
女子の雑談が交わされる教室。
先生達が通りかかる廊下。
主に男子がおり、運動好きな女子もちらほら見かける運動場。
そして、誰もいないが鍵付きでしまっている門。
全て飛び越え、アタシは自分の家に行く。
抜け出したなんて、怒られるのは承知の上。
怒られる事はもう二度とないかもだけど。
散歩する老夫婦。
ベビーカーを押す母親。死んだみたいに眠る幼児。
いろんな家を周り疲れ果てたセールスの会社員。
静かな田舎町の道を通り、家にたどり着いた。
結構昔に建てられたこじんまりした家のドアを開ける。
キッチンの続く廊下が、やけに暗く感じたのは気のせいか?
アタシはキッチンの戸棚を開け、少し重たい包丁をゆっくりと取り出した。
鈍く光る刃を子供の頃は恐怖に感じていたが、今はそうとは思わない。
むしろこの状況ならこの光は希望。行きたい場所に逝かせてくれる物。
薄く微笑み、また家を出た。
……あ、勿論包丁は隠して、ね。
死ぬ場所は決まってるんだよ。
さぁついた。
此処がアタシの終わりの場所。
”小学校の中庭”
何で此処かって?
小学校卒業の時、最後にあったのがここだから。
にしても運が良かった。今日、小学校は休みらしい。
何故かは知らないけどさ。
——————————————秀、アタシは君の所へ行くよ。
そりゃ、最初は本当だって信じなかったけど受け入れるしかないし。
それに、アタシは弱虫だったから(笑)
今なら”グミ”と契約を交わせるかも。
全部振り払ってくれたのは君のおかげだよ。ありがと、秀。
第6話 終わり
*作者息抜きすぺーす*
もうすぐ終わりそうだな………!
一気にやっちまえよ!的な感じもあるけど、体力ww
一日一話ってところかな?
あ、でももうすぐ完結です!