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第８話


あの後、アタシは包丁で腹を刺していた所を
フェンス越しに通りかかったとある人に助けられたそうだ。

病院に警察らしき人達が来て、

「自殺しようと思った動機は？」

とか聞かれたけど、一切口を開く事は無かった。


覚えて、いないんだもの。



その数日後アタシは退院し、秀が死んだあの場所に花束を添えました。

秀が死んだ………という事実を、アタシは受け入れての事です。

だけど、今でも「嘘だ」という気持ちが無いと言えば嘘になります。

でも、アタシはそれでいいと思いました。


「曖昧なままでも、いいんじゃないかな。」


目を覚ます前、そう聞こえたのです。

誰が言ったなんて解りやしません。

知らない声だもの。


アタシがこの考えでいいと言った理由は他でもありません。アタシはまだ弱虫モンブランだったから。

何でモンブランかって？好きだからに決まっているでしょう。

また数日経って、アタシは卒業式を迎えました。
友達には「離れても絶対友達だよっ！」と言われました。



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ふと目を覚ますと、見慣れた中学の中庭。
着ているのは、高校の制服。

アタシは、高校の入学式の後もう一度この場所に来て居眠りをし、思い出に浸っていたらしい。

…………誰もいないが、恥ずかしい。


さて、行くかな。

何処に………って？決まってる。秀の御墓。

新しい花を添え、手を合わせる。


いつもここで願う。秀に。

それはたった一つ。






































































































また、会えるといいね————————————————————————————————————


第８話　終わり　完結

＊作者息抜きすぺーす＊

こんちは。藍蝶です！
完結しましたよ、モザイクロールと弱虫モンブラン編。
こんなヘナチョコリン文読んでくださった方（多分いないと思いますが一応）有難うございました！
次は、紙飛行機と囚人編が始まります。
テーマ付けようかと検討中。何か紙飛行機と囚人に当てはまって、「編」の前につなげられるような
文字教えてください；