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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ曲小説集】色蝶の行く先ぷらす*悪ノシリーズ連載中* ( No.397 )
- 日時: 2011/06/03 16:05
- 名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)
- 参照: カッターは必需品なんだよ´・w・`
∞第3話
『なんてことだ!ウォーデンが!』
『気をつけろ!コッチにまで爆発の火が飛んでくっかも知れねぇ!』
『やぁだぁ!お母さん怖いよォォォ!』
『皆はなるべく南に逃げろー!』
クレットンレイの住人達は我先にと国の南方面へ逃げていく。
私達は、そんな光景をただただ座り込んで見てるしか無かった。
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知らないうちにミクリアの涙腺は狂い、大粒の涙が溢れ出す。
遂には、<ストン>と音をたてて膝をついてしまった。
「この暖かくて……優しいこの子達が、欲し……かった……だけな……のに……」
子供達をもっと強く抱きしめる。
その子達の頬に、涙を次々と落ちていく。
カインはそんなミクリアの肩に手を置いて、言った。
「今なら、まだやり直せるだろ?」
その途端、ミクリアはその手を思いっきり突き飛ばした。
「無理よっ!だって……もう…………」
ミクリアの言葉に目を見開いたカインが、急にドアを開けた。
そこには、信じられない光景だった。
地面一面の紅。
その中で横たわっている一匹の熊……否、”一人の女性”。
驚いてその女にかけよるが、もう事切れた後だった。
その腹部には大きな刺し後。
その横にあるのは、カインが愛用していた狩り用の鎌と、
ミルクの満ちた、ガラスの小瓶…………————————————————
第4話 終わり
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